台湾に実験室を設置したApple、有機ELディスプレイを自社開発か?

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Apple CEO Tim Cook speaks during an Apple special event at the Flint Center for the Performing Arts on September 9, 2014 in Cupertino, California. Apple is expected to unveil the new iPhone 6.

Appleが将来2018年リリース予定のiPhone(iPhone 8?)に【有機ELディスプレイ】を搭載するという報道は先般当ブログでもお伝えした通りだが、もちろん周知の通りAppleは既にApple Watchで有機ELディスプレイを採用している。

iPhoneに有機ELディスプレイを搭載するという情報は日経新聞によって伝えられ、かなり信憑性の高い情報として世界を駆け巡った。その後、更にブルームバーグより、このことを裏付ける情報が出ている。

ブルームバーグによると、Appleは台湾で少なくとも50人以上を採用し、専門に新しいディスプレイ技術を研究する実験室を作ったといい、それによって更に薄く、明るく、高効率のディスプレイを開発するという。またこの実験室は台湾の龍潭に設置され、具体的な所在地は【クアルコム(Qualcomm)】の前にあるオフィスビルの中だという。

Qualcomm_Mirasol
クアルコムのMirasolテクノロジーのプロトタイプ。写真:Engadget

クアルコムはかつて、ここでMirasolテクノロジーを開発した。この技術は、太陽の下でも読めるというディスプレイ技術で、また色の再現度も更に高いという。そして今回Appleが雇用した50人以上の従業員の中にはクアルコム及び著名なディスプレイメーカー【友達光電】出身の人が少なくないという。

The Vergeの報道によれば、Appleの今回の実験室の設置は、実際は有機ELディスプレイのテクノロジーを自社開発で蓄積するためだという。自ら発光するタイプの有機ELディスプレイは、これまでのLCD(液晶ディスプレイ)に比べると、その将来性は高い。そして上記の記事でも紹介したとおり、日経新聞はLGが2018年にiPhoneで使用されるという有機ELディスプレイの開発のために準備を進めており、また日本のJDIもこの競争によっておいしい肉にありつこうと必死だ。

LGもJDIもあるのに、なぜAppleは自社で有機ELディスプレイを開発しようとしているのだろうか?恐らく、Appleはキーとなる部品をサムスン(SAMSUNG)、LG、シャープ(SHARP)、JDI等のメーカーに依頼することで、競争力を保とうとしているとしているのかもしれない。

Appleが自社開発を進めているこの理論が成り立てば、Appleが自社でCMOSを開発する可能性もあるかもしれない。ただ、とりあえず、まずは有機ELディスプレイ搭載のiPhoneが実現してからそれを推測した方がよさそうだ。

記事は以上。

(記事情報元:iFanr

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