Appleが【Apple Watch】のラインナップを根本から見直そうとしているようです。BloombergのMark Gurman氏が伝えたもので、丸い画面のモデル、画面を持たないフィットネスバンド、Ultraの上を行く高級モデルまで、さまざまな方向が検討されているとのこと。Gurman氏はこの見直しを「iPhoneが板から折りたたみへ変わるのに匹敵しうる」と表現しています。

検討されているとされる方向
- 丸い画面のモデル … ただしGurman氏は「製品化される可能性は低い」と釘を刺しています
- 画面のないフィットネスバンド … WhoopやOuraのような、表示部を持たない装着型
- 画面の種類とサイズの多様化 … 現在の2サイズ展開から広げる
- Ultra やエルメス版の上を行く高級モデル
- SEより安い入門モデル
上にも下にも広げる、という話ですね。Appleはまだ方向を決めていないとされていますが、「新しい時代に向けて製品を作り変える何か」を探している、と報じられています。
背景にあるのは、画面のない装着型の復活
なぜ今こうした検討が出てくるのか。背景として挙げられているのが、画面を持たない装着型デバイスの再興です。
この1年で、Google、Oura、Whoopがいずれも画面なしのトラッキングバンドを出してきました。画面がないことの利点は明快で、通知に気を散らされない、軽い、そしてバッテリーが圧倒的に持つことです。
Apple Watchを毎日充電している身としては、この最後の点は素直に羨ましく感じます。私もApple Watch Ultra 3を使っていますが、Ultraでさえ充電の頻度からは逃れられません。「時計なのに毎日充電する」というのは、冷静に考えるとおかしな話ではあるんですよね。。
丸い画面は、正直あまり期待していません
丸型については、Gurman氏自身が製品化の可能性は低いと述べています。私も同意見です。
理由は単純で、Apple Watchのソフトウェア資産が全て四角い画面を前提に作られているからです。文字盤も、通知の表示も、アプリの一覧も、角があることを前提に設計されています。これを丸に移すとなると、watchOS全体を作り直すに等しい作業になります。
もっとも、Appleの工業デザインチームが試作くらいはしているだろうというのも想像がつきます。検討したという話と、製品化するという話は別物です。
中国では丸型が主流だという事実
ここからは中国在住者としての視点です。
日本にいると気付きにくいのですが、中国のスマートウォッチ市場では丸型が完全に主流です。街中で見かける腕元の多くは丸い画面で、HUAWEIのWatch GTシリーズをはじめ、各社が丸型を主力に据えています。
理由は文化的なものだと思っています。中国では腕時計を「装身具」として捉える感覚が日本より強く、四角い画面は「電子機器」に見えてしまう。丸くて、金属で、時計らしい見た目であることが、そのまま売れ行きに効きます。
ですからAppleが丸型を検討したという話には、私はそれなりに現実味を感じます。中国市場でApple Watchが伸び悩む理由の一つは、間違いなくあの四角い形だからです。とはいえ、その市場のためにwatchOSを作り直すかというと、やはり難しいでしょうね。
画面なしのバンドの方が、実現は近そう
個人的には、画面のないフィットネスバンドの方が現実的だと見ています。
watchOSを作り直す必要がなく、iPhoneの付属品として位置づけられます。Apple Watchを買うほどではないが健康管理はしたい、という層を拾えますし、価格も抑えられます。何よりバッテリーの問題から解放されるのが大きい。
Appleにとってウェアラブル部門は、近年伸び悩んでいる領域です。ここを立て直すために何かを出す必要がある、という事情は理解できます。
ただし、これはあくまで検討段階の話
最後に留保です。
今回の内容はどれも、Appleが社内で検討しているという段階の話で、製品化が決まったものは一つもありません。時期についても言及がありません。今年9月に出るのはApple Watch Series 12とUltra 4とみられており、こちらは順当な進化に留まる見込みです。
大きな変化があるとしても、2027年以降ということになりそうです。
記事は以上です。
※記事中の画像はイメージです。実機の写真ではなく、生成AIで作成したものです。
