終わりは始まりを意味する。既にテクノロジーや人材はAppleの中に取り込まれているかもしれない。
米国現地時間の水曜日に、SNSリサーチサービスのTopsy Labsがクローズした。実はこの会社は2013年にAppleに買収されたTwitterデータ分析を行う会社で、当時Appleはその買収に2億米ドル(約243億円)を費やした。
Topsyは本日、Twitter上で2年以上ぶりの書き込みをし、それが最後のツイートとなっている。しかも彼らなりのユニークなやり方だ。
We’ve searched our last tweet.
— Topsy (@Topsy) 2015, 12月 16
そしてTopsyのトップページ、topsy.comにアクセスすると既にトップページはなくなっており、Appleのサポートページにリダイレクトで飛ぶようになっている。
このサポートページでは、iOS 9の検索機能についての説明がなされていて、そこにはSiriサジェスチョンなどの新機能も紹介されている。
Appleは2013年にTopsyを買収したが、Appleはこの会社のテクノロジーや人材をどのように使うかについては一切明らかにしてこなかった(基本的にAppleは買収した会社については一切情報を出さないのが通例だ)。サービスが終了する前までには、TopsyはTwitterのデータ集積やハイクラスの分析を提供しており、また非常にタイムリーにマーケットの情勢を分析していた。例えば、とあるキーとなるTwitterでの指標を入力すると、Topsyでは広告アクティビティの有効性について検索することができた。Appleはこの特性をiAdsに採り入れたのではないかとみられている。
その他にも、Topsyは4社の”認定データリセラー”のうちの1つで、彼らはTwitter上のデータを集めて販売する権利を持っていた。同社がサーチエンジンをリリースしていたことを考えれば、iOS 9の検索機能においてそのテクノロジーが使用された可能性がある。
記事は以上。
(記事情報元:WeiPhone)