Appleが【iOS 26.6.1】【iPadOS 26.6.1】【macOS Tahoe 26.6.2】を配信しました。修正された脆弱性は29件。うち21件がWebKit、つまりブラウザの根っこの部分です。悪用は確認されていないとされていますが、公開された以上は狙われます。そして注目すべきは、これが3週間で3回目のセキュリティ更新だという点です。

何が直ったのか
- WebKitの21件 … メモリ破壊やSafariのクラッシュを引き起こすもの
- 音声関連 … アプリが利用者の機微な情報を抜き取れてしまう不具合
- 画像処理 … 任意のコードを実行できてしまう不具合
- カーネル … 3件
- 通信関連(iOS) … 特権的な位置にいる攻撃者がIPSecの認証を迂回し、通信を傍受できる不具合
最後の通信関連は、内容としてかなり嫌なものです。「特権的な位置にいる攻撃者」というのは、要するに通信経路の途中に入り込める相手のことです。公衆Wi-Fiや、素性の分からない回線を使う場面を思い浮かべると、他人事ではありません。
画像処理の任意コード実行も厄介です。画像を開いただけで、というのがこの種の不具合の怖いところです。
対象のバージョン
- iOS 26.6.1 / iPadOS 26.6.1
- macOS Tahoe 26.6.2
- iOS 18.7.10 / iPadOS 18.7.10(旧世代の端末向け)
旧世代向けにもきちんと配られています。iOS 26に上げられない端末をお使いの方も、18.7.10が来ているはずですので確認してください。
面白いのは「なぜこんなに頻繁なのか」
ここが今回いちばん興味深い点です。
3週間で3回というのは、明らかに異常な頻度です。理由として指摘されているのが、AIツールがバグを見つける速度に、従来の開発スケジュールが追いついていないということです。
実際、今回修正された29件のうち9件はOpenAI Codex Securityの功績として記載されています。AIにコードを読ませて脆弱性を探させる手法が、実用の段階に入っているわけですね。
これは良い話でもあり、悩ましい話でもあります。見つかること自体は歓迎すべきですが、同じ道具は攻撃する側も使えます。防御側が見つける速度が上がったということは、攻撃側が見つける速度も上がっているということです。「まだ悪用されていない」という状態が続く期間は、今後どんどん短くなると考えた方がよさそうです。
そうなると、利用者側にできる対策は一つしかありません。セキュリティアップデートが出たらともかくできるだけ早く入れる、です。
中国で使っている方は、特に
ここからは中国在住者としての話です。
中国でiPhoneを使っていると、通信経路が複雑になりがちです。VPNを経由したり、ホテルや空港の公衆Wi-Fiを使ったり、素性の分からない回線に繋ぐ機会が日本より多くなります。今回修正されたIPSec認証の迂回は、まさにそういう環境で効いてくる種類の不具合です。
もう一つ、中国ではアップデートを避ける習慣がある方が一定数います。動作が重くなる、脱獄できなくなる(もうだいぶ古いネタですし、脱獄自体がセキュリティ脆弱性を突いたものなので非常に危険で、今となってはデフォルトのiOSも十分便利になり、脱獄のメリットも少なくお勧めできません)、といった理由です。ただ、今回のような内容の更新を見送るのは、率直に言って勧められません。
設定アプリの「一般」→「ソフトウェアアップデート」から確認できます。数分で終わりますので、今日のうちに済ませておくことをお勧めします。
記事は以上です。
(記事情報元:MacRumors)
※記事中の画像はイメージです。実機の写真ではなく、生成AIで作成したものです。
