よく使うAIチャットボットやSiriへの指示文(プロンプト)を保存し、キーボードからワンタップで入力できる便利なiPhone・iPad向けアプリ「QuillCue」が配信されています。完全無料で広告表示もなく、アカウント登録も不要という、シンプルで使い勝手の良い作りになっています。

SiriやAIへの長文指示を効率化
iOS 27以降に対応したQuillCueは、あらかじめ保存しておいたテキストを、専用のカスタムキーボードから簡単に呼び出して入力できるアプリです。Siriにタイプ入力する機能とも連携して使えます。
昨今のAIツールに対しては、「〜という条件で〜のように要約して」といった長く複雑なプロンプトを投げる機会が増えています。同じ指示を何度も手打ちするのは面倒ですが、QuillCueに登録しておけば、キーボードを切り替えてリストから選ぶだけで入力が完了します。
iOS標準のユーザー辞書機能でも短い定型文の入力は可能ですが、長文や改行を含むプロンプトの管理には向いていません。QuillCueはカテゴリ分けや色付け、お気に入り登録機能があり、長文プロンプトの管理に特化しています。リスト化して一覧やグリッドから選べる専用キーボードの方が、プロンプトの管理には適しています。
データは端末内完結、JSONバックアップに対応
QuillCueの特徴は、入力したプロンプトのデータがクラウド等に送信されず、すべて端末内に保存される点です。アカウント登録も不要なため、すぐに使い始めることができます。
クラウド同期(iCloud同期など)機能はありませんが、代わりにJSON形式でのデータエクスポートとインポートに対応しています。万が一のバックアップや、別のiPhone・iPadへデータを移行したい場合は、手動でJSONファイルを受け渡します。
なお、アプリ自体は通信を行わず端末内にデータを保存しますが、送信先のAIやSiri側でのデータ処理には注意してください。社外秘の情報を含むプロンプトを扱う場合は、各AIサービスの規約を確認する必要がありますが、基本的にAIを使用する際に社外秘の機密を扱う場合、プロンプトには絶対入力せず、最低限外部からアクセスできないところに隠しファイルなどで自分で編集して行うのが鉄則です。
小龍的にはこう思った
AI時代にはSiriやAIツールでテキストベースの複雑なお願いをする機会は今後間違いなく増えます。その際、毎回同じお約束の指示を入力するのは手間なので、こうした特化型のキーボードアプリは非常に便利ですね。
注意点として、Apple Intelligenceによる新しいSiri(Siri AI)は現在英語のみの対応で、日本語対応は年内と案内されているため、日本語のSiriは従来のものを使うしかありませんが、従来のSiriでいつもやることを登録しておくと楽になるでしょうね。
また、複数端末を使うユーザーにとっては、クラウド同期がないのは少し不便でもあります。iPhoneで登録したプロンプトをiPadでも使いたい場合、いちいちJSONファイルを出力してAirDropなどで送り、インポートする手間がかかります。とはいえ、無料で広告も一切ないアプリとしては、単一端末で定型文を素早く使いたい人に向いている十分な機能が揃っているといえます。
クラウド保存に対応したら、私も積極的に使ってみたいと思っています。
記事は以上です。
(記事情報元:App Store)

