Apple、湖北省と浙江省温州市の従業員にマスクやiPadなどをプレゼント

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新型コロナウイルスが特に中国で猛威を振るっている今日この頃ですが、Appleの中国湖北省(感染の発生源とされている武漢市があるところ)と浙江省温州市の従業員は移動が規制されていることから、今でも在宅のままです。この2つの地方の従業員に対して、Appleは「あなたの家族のため」としてマスクや10.2インチiPadなどが入った”ケアパッケージ”を出荷していたことがわかりました。この暖かい会社としての気配りに、社内外から称賛の声が上がっています。

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中国版TwitterといわれるWeibo(微博)で、ニュースや実際に受け取ったAppleの従業員によって公開されたこの”ケアパッケージ(ケアキット)”の写真を見る限り、具体的には、見た目には20枚以上のマスクとアルコール消毒液、赤外線非接触型体温計、消毒ウェットティッシュ、10.2インチiPad、そして各種お菓子やリプトンの紅茶ティーバッグ・スティックインスタントコーヒーなどが入っています(複数のWeibo投稿で、どの従業員にも全て同じ内容を送っていることことがわかります)。アルコール消毒液やリプトンのパッケージ等が中国語のパッケージであることから、恐らく中国国内で調達したものと思われます。

そしてこの”ケアパッケージ”には以下のメッセージが添えられているのが見えます。

湖北省と温州市の親愛なる同僚の皆さんへ

皆さん、このメモがあなたを元気で元気なものにしてくれることを願っています。あなたとの最後のコミュニケーション以来、私たちはあなたがこの困難な時代に強いられたままでいることを理解しています。私たちはあなたが直面している困難を理解し、あなたとあなたの家族に最善のサポートを提供したいと思います。湖北省と武漢市はコロナウイルスの大流行で最も大きな打撃を受けており、現在では中国で2,835人の命が奪われています。

Appleチーム全体を代表して、あなたとあなたの家族のための別の”CareKit”とともに、あなたに最高の願いを送ります。キットには、快適なアイテムと、子供のオンライン学習を促進したり、長期滞在中に時間を過ごすのに役立つ「iPad」が含まれています。

また、この期間中に特に役立つ一連のカウンセリングおよび相談サービスが用意されています。

2月26日に行われたAppleの年次株主総会で、Appleのティム・クック(Tim Cook)CEOは、新型コロナウイルス流行という挑戦(チャレンジ)の間、従業員の健康と安全が最も優先されると明言しました。先月、彼は中国の新型コロナウイルス救済活動に寄付する計画について概説し、2月にAppleが3月の収益目標に達しないと発表したときにも、クックCEOは同社が寄付を2倍以上にしたと述べています。今回の”ケアパッケージ”のおかげで、湖北省鄂州の従業員からも、Weiboに「Appleに命をかけて忠誠を誓う」という書き込みもあり、Appleはその内外に向けたイメージ戦略に成功したといえるでしょう。

ただ、Appleの株価は、グローバル市場で不確実性を引き起こす新型コロナウイルスによる最近の大きな変動の影響を受けています。Appleも中国における実店舗がまだ完全に再稼働できていない状態で、また工場も稼働率が低い状態です。新製品発表・発売が後ろにずれ込んでいく可能性があるため、株価にも影響しているというところがあるのでしょう。ともかくもう少し不確実性が減り、先が見えてくることを祈ります。幸い、中国でも新型コロナウイルスの蔓延のもととなった湖北省において、明日には累計治癒人数が現在の感染者数を超えそうな勢いで回復の兆しが見えています。また湖北省以外においてはかなり治癒人数が増え、感染者数が減り、新規の感染もかなり抑えられています。中国外での対応が今後パンデミックを防ぐために非常に重要になるでしょう。

Apple製品はそういった情報を集めるのにおおいに役に立っています。Appleには厳しいですがここを乗りきっていただいて、よりよい製品とサービスを提供してくれるよう望みたいですね。今回のニュースでAppleは従業員に対するケアが手厚いことがわかり、これはAppleの世間からの評価をよいものにするでしょう。

記事は以上です。

(記事情報元:MacRumors

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