次世代iPhone用A13チップのパーツ番号はT8030、コードネームは”Cebu”、コアのコードネームは”Thunder”と”Lightning”

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Appleが来年リリースするとみられる次世代iPhoneに採用される予定のSoC(CPUやGPU、ニューラルエンジンを含むメインチップ)であるA13チップを全て台湾のTSMCが独占受注したことは当ブログでもお伝えしましたが、A13チップのパーツ番号とCPUコアのApple社内コードネームが著名なハッカーでセキュリティ研究家のLonghorn氏(@never_released)によってTwitterで投稿されました。

ただ、最初のTweetは削除されてしまっていて、魚拓(スクリーンショット)が残っているのでご紹介します。

Longhorn_Twitter_A13chip

Appleの次世代A13チップのパーツ番号とCPUコアのコードネームが。。信憑性は?

削除されてしまったTweetによると、AppleのA13チップ(の部品番号(パーツ番号))はT8030で、(CPUコアの)コードネームはLightningとされています。この情報の信憑性についてはまだ明らかではないものの、彼はこれまでAppleのモバイル用チップに関する情報に関しては正確なリークをしてきました。少なくとも、現行最新のiPhone XS/XS Max/XRに搭載されているA12 BIONICチップに関する情報は正確でした。

Tweetは削除、新しいTweetが登場、2つのCPUコアのコードネームが明らかに

ただ、ツイートが削除されてしまったということは、2つの可能性が考えられます。完全にフェイクだったことが指摘され削除したか、或いは情報が正しすぎてAppleからクレームが入って削除した、というものです。ただ、その後LonghornはLightningのことに触れているので、Lightningそのものはあっているのかもしれません。パーツ番号が間違っていたか、合っていた可能性があります(どっちやねんといわれそうですがその情報がその後アップデートされていないので真相は知る人ぞ知る、になってしまいました)。

記事更新時点で最新のつぶやきでは、LonghornはA13チップのコードネームについて、書き方が変られています。

上記によれば、A13チップの全体のコードネームは”Cebu”で、2つのコアのコードネームが”Thunder”と”Lightning”ということのようです。

A13チップのコアのコードネームが2つあり、雷系の命名になった理由は?

ちなみに、コードネームはApple社内のみで使われるため外部でコードネームで呼ばれることは殆どありません。

そして最新のツイートでなぜA13のCPUコアのコードネームが2つになっているかというと、現在AシリーズチップのCPUコアは2種類に分かれているからです。1種類は高性能コアで、もう1種類は高効率(省電力)コアとなっていて、CPUにかかる負荷動作の状況によってそれぞれがうまく作用することで高性能化・高効率化・省電力化を図っているのです。

そのような構造になった時から、AシリーズチップのCPUにはそれぞれのコアにコードネームが付けられることになりました。例えば、ここ2年のAチップのコードネームはこうなっています(前者が高性能コア、後者が高効率コア)。

  • A11:Monsoon(季節風)とMistrel(南西部フランス特有の季節風)
  • A12:Vertex(旋風)と Tempest(嵐)

というわけで、今回A13チップのCPUコアコードネームがThunderとLightning(どちらも雷ですが、後者の方は稲光そのものを指す意味が強い)というのも、天気・気象関連の用語で、しかも1つのチップに搭載されている2つのCPUコアのコードネームが類似している、いうことで従来の命名法と整合性がとれているかと思います。

奇しくも、後者は現在Appleが採用しているLightningコネクタと同じ名前ですが、今年のiPad ProからはLightningコネクタが廃止され、USB-Cコネクタに変更となりました。来年のiPhoneからもUSB-Cに変更されるのではないかという予測もあり、もし本当にそうなるとLightningの名前はCPUコアだけに残ることになりそうです。。ちょっと悲しいですね。”Thunder”boltは、まだMacにはありますね。Appleは雷系の名前を使うのが好きなのかもしれません。

A13チップは7nmプロセス採用、EUVリソグラフィにて製造か

以前の情報では、A13チップは7nmプロセスという超微細化と、EUV(Extreme Ultraviolet:極端紫外線)リソグラフィという難度の高い製造方法が採用されるとされてきました。性能や電力消費も現行のA12 BIONICチップに比べ、少なくとも各10%以上改善するとみられています。

A13チップのコアの種類は恐らくA12と変わらず、A14が本命か

ただ、本命はA14チップではないかと業界内部ではいわれています。というのも、コアについてはA13チップもA12チップと同様のARMv8-Aが採用される見込みで、A14チップからはARMv9が採用される可能性があり、そうなると劇的に変化する可能性が高いのです。次世代iPhoneのA13チップは、単なるA12 BIONICチップの性能アップ版という感じになるかもしれません。

(蛇足)なんとかmaniaさんの情報には要注意

なお、以前はうちの記事も引用していたキュレーション型サイトの某なんとかmaniaさんで広がっている情報では、Lightningのコードネーム1つのままになっていて、かつてのAシリーズのコードネームも1つずつしか挙げられておらず、テック系の記事としては片手落ち感が否めません。そして揚げ足をとるわけではないですが、なぜかA13チップの製造プロセスが7mmプロセスとなっていますが、そんなでかいプロセスで作るということを本気で著者(kihachiさん?)は信じているのでしょうか。多人数に書かせて本数を稼ぎ、SEOをとるという体制もいいですが、その辺しっかり管理していかないと、有名なニュースサイトなどにも採用されているので、フェイクニュースになってしまいますよ。というか、ASCIIやEngadgetのようなテック系専門ライターが書いているわけでもないのに妙に影響力あるのが困ります。気をつけて変な情報流さないでください。。うちは個人ブログですからまだいいですが。。一応、魚拓とっておきました。

記事は以上です。

(記事情報元:Twitter , MySmartPrice

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