Apple、iPhoneやMacで画像から猫や犬などを探し出せる機能を開発者に提供

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次にiPhoneやMacに来るのは、猫や犬を画像から検出し探し出すアプリかもしれません。Appleは機械学習を使用して、画像内のあらゆる種類のオブジェクトを識別するための強力なツールを開発者に提供しています。

VNAnimalDetectorは、AppleのVision Frameworkの中でおそらく最も楽しい部分です。アプリ開発者は、ほんの数行のコードによって、猫や犬の検出機能を自分のアプリケーションに追加できるからです。

Fluffy_Viasual-Framework-Apple

しかしそれは氷山の一角にすぎません。上の例に示すように、Vision Frameworkは、毛むくじゃらのかわいい生き物が雪に覆われた森の中にいることを知らせます。この機能はiOS、macOS、またはiPadOSアプリケーションに非常に簡単に組み込むことができます。なぜなら、Appleは開発者の代わりにすべての困難な作業を行ってきたからです。

Appleの目標は、ユーザ達が撮影し生み出している膨大な画像の集まりを整理するのに役立つソフトウェアの開発支援にあるようです。一例として、Visionは写真に猫とボウルが含まれているかどうかをアプリケーションが簡単に判断できるようにするので、例えば2年前に撮った毛むくじゃらのあいつの写真を簡単に見つけることができるようになります。

そしてそれは人間やペットの顔認識を含みます。最近のiPhoneやiPadのモデルに内蔵されている3Dセンサーによって可能になるタイプではなく、もっと単純で、AppleのVision Systemは、通常の「平らな」、つまり2Dの画像で個人を識別できます。

これまで標準の「アルバム」アプリで「ピープル」で個人を識別することはできていましたが、更にそれが強力になるのか、またそこにペットなども追加できるようになるということでしょうか。ちなみにGoogle Photosではアルバム「人物とペット」で既に相当前から毛むくじゃらのお友だちをカテゴリ分けする機能が搭載されていますし(しかもペットも個別に、後ろ姿などでも認識)、アルバム「被写体」ではかなり細かく写真のジャンル分けが勝手にされていてびっくりします。

▼Google Photosのアルバム「被写体」の例

また私の所有しているHUAWEI P30 Proでは、写真撮影の際にどんなものを主に撮影しているのかを瞬時に判断するAI機能があり、そこにはもちろんペットも入っています。

ただ、それをAppleは外部の開発者向けに、しかも超簡単なコードを数行追加するだけでできるようにしているのはすごい、といえるかもしれません。GoogleやHUAWEIなど他社がどれだけAIの機能を外部開発者向けに開放しているのか、わかりませんが。。私個人的には、Appleはまず標準の「アルバム」アプリの写真整理能力をGoogle Photosレベルまで引き上げることが急務ではないかと思います。または、そこを自社でやらずにサードパーティにやってもらおうということなのかもしれません。

なお、この機能の詳細については、WWDC 2019で行われた「Vision Frameworkでの画像処理について」 のプレゼンテーションを参照してください(英語)。

記事は以上です。

(記事情報元:Cult of Mac

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