著名なアナリスト:Apple、2年後にARメガネ、5〜7年後にApple Carをリリースか

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世界的に著名なTF International Securities(天风国际证券、天風國際證券)のApple関連のアナリスト、Ming-Chi Kuo(郭明錤)氏が、Appleの今後の中長期の製品展開について、大胆な予測を出しています。

Appleの次の1兆ドルを支える2つの新事業とは。。?

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Kuo氏(TF International Securities)による上の図を見てください。。1987年Macintosh、2001年にiPod&iTunes Store、2007年にiPhone&iOS ecosystem、そして2018年に世界で初めて1兆ドル($1 trillion)の市場価値を持つ企業となったことをマイルストーンとして挙げています(多少、ずれていることもありますがまあそれはよしとしましょう)。そして、次の1兆ドル(Next trillion)と題して、2つの大きな新しい事業の予測をしています(3つなのですが、1つは既に存在しています)。

ARメガネとApple Carの登場を予測

Kuo氏は2年後の2020年までにAppleはARメガネデバイスをリリースするとしています。

更にApple Carが2023〜2025年と5〜7年後に実現するとしていて、これが次のスター製品となるとしています。そしてその理由として、以下の4つが挙げられています。

  1. 自動車業界において、新しい技術が次々と置き換えられているため、買い替え需要が非常に高まっている。その状況は、10年前のスマートフォン(携帯電話)と同じである。
  2. Appleの技術(例えばAR)には優位性があり、自動車を再定義し、競合他社と差別化することが可能になっている。
  3. Appleが”Apple Car”によって巨大な自動車金融市場に参入することによって、”サービス部門”が大幅に成長する。
  4. Appleは、ハードウェア・ソフトウェア・サービスにおいて、自動車業界の中でも家電市場業界や潜在的な競合他社などの競合企業よりも、よりよい連携を提供することができる。

Apple Car、ハードウェア製造も復活か

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Apple Car(EV、電気自動車)については、”Project Titan”としてこれまでAppleの内部で極秘に開発されていたといわれています。一度はペンディングになって、自動運転技術のソフトウェアの開発のみが残されたと噂されていました。

しかしその後2016年には、元SVP(上級副社長)のボブ・マンスフィールド(Bob Mansfield)氏がSVP退任後に1000人規模のProject Titanを率いる人事体制になったといわれています。

また元Apple副社長でテスラからAppleに出戻ったダグ・フィールド(Doug Field)氏がそこに加わって、かつてのハードウェアエンジニアリングの最強タッグ(ダブル・フィールドタッグ?)が復活していて、Apple Carの研究・開発が再度軌道に乗った可能性があります。

また当ブログでお伝えしたとおり、今月末にはサンプル車が少量出荷されるという噂もあります。

Apple Carはものすごいポテンシャルを秘めたプロダクトだ

ARメガネはどれほどのヒットになるかはわかりませんが、Apple Carはその完成度によっては業界に革命を起こすほどのヒットになるポテンシャルを秘めているハードウェアといえるでしょう。それも、Kuo氏も指摘するとおり、ハードウェアとソフトウェアの見事な融合を作り出してきたAppleだからこそできることともいえるでしょう。

しかし、そうなると気になるのは価格です。基本的に、Apple製品は他社製品に比べて高く、その付加価値はほぼブランド価値によるものと思われます(ソフトウェアは唯一無二ではありつつ、ハードウェア性能を比べるとコスパが悪くとられてしまいます。。かつてのMacintoshは本当に高かった。。iMac ProやMac Proの比ではないレベルです。笑)。Apple CarもこれまでのMac/iPhoneのように他社と比べて非常に価格が高くなり、富裕層しか買えないほどのとんでもない価格になるようですと、さすがにAppleといえども更に1兆ドルを積み増しするのは難しいかもしれません。

トヨタのように、素晴らしく高品質で壊れにくい車を、いかに消費者が求めやすい価格で出すか、ということが自動車業界にとっては大事なことでしょう。携帯電話・スマートフォンとはさすがに桁が違うので、手が出せるか出せないかというのは大きいところだと思います。もし他社よりも倍や数倍高いようですと(つまり1000万円を超えるような価格になると)、さすがにAppleでも数は売れないでしょうね。

ティム・クックCEOが掲げる、「人々を幸せにする」、つまり良心溢れるApple社の企業理念が体現された自動運転システムを搭載した「Apple Car」であれば、他社よりも期待はできるのですが。。やはり全ては価格次第ですよね!笑

また、今後飛行能力を備えた車なども数年内に実現するといわれていて、今後これまでの伝統的な自動車とは違うタイプの移動のための”乗り物”がどんどん出てくるかもしれません。Appleはそのあたりを見極めてから、これぞというものをリリースしてくる可能性もありますね。

記事は以上です。

(記事情報元:MacRumors

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