テスラを退職したダグ・フィールド氏がAppleに出戻り、EVプロジェクト”Titan”に参加か

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先ほどAppleの電気自動車について、今月末にサンプル車が出荷されるという情報を出したばかりですが、今度は2013年にテスラ(Tesla)に入ったダグ・フィールド(Doug Field)氏が、Appleに出戻ったという情報が、著名なブログDaring Fireball(著者はJohn Gruber氏)で報じられています。フィールド氏はAppleに戻り、かつてのAppleのSVP、ボブ・マンスフィールド(Bob Mansfield)氏のもとで、Appleの”Project Titan(プロジェクト・タイタン)”のチームに入るということです。

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Appleからテスラ、テスラからAppleという華麗な転職をやってのけたダグ・フィールド(Doug Field)氏。画像:9to5Mac

Appleはフィールド氏がAppleに戻ったことは認めていますが、電気自動車関連プロジェクトされる”Project Titan(プロジェクト・タイタン)”に参加するかどうかについては回答していません。ただ、フィールド氏が2013年からテスラで働いていたことから、電気自動車関連プロジェクトに入ったことは容易に予測可能です。

2013年にテスラ入社後、先月退職したフィールド氏

フィールド氏は2013年にテスラに入り、傑出した製品の開発と提供のためのリーダーとテクニカルな才能を買われ、Model 3の製造に関わっていたといわれていますが、昨年4月にテスラのCEO、イーロン・マスク(Elon Musk)にTwitter上で公開の場において、そのModel 3の製造に関する責任を問われ、そしてModel 3の製造はイーロン・マスク自身が担当することが報じられています。Model 3は現在購入しようとしても12〜16ヶ月待ちで、製造と納期の遅れが目立っています。

先月、メディアElectrekによって、テスラが公式に、フィールド氏がテスラを退職し、戻ってこないことが報じられています。そしてそのタイミングは「彼が家族と過ごす時間によって再充電するため」として休暇を取った後のことだったとされています。

Appleに出戻ったフィールド氏、Project Titanを主導か

というわけで、フィールド氏は180°方向転換してAppleに出戻った、ということになりそうですが、Appleでの地位はこれまでとは違ったものになりそうです。かつてフィールド氏は、Appleでハードウェア担当副社長(VP、Vice President)を務めていました。しかし今回は、ボブ・マンスフィールドのもとでProject Titanを主導していくものと思われます。

しかしかつてAppleの上級副社長(SVP、Senior Vice President)だったボブ・マンスフィールド氏も、2016年にProject Titanの主管をおろされたという情報がありました。マンスフィールド氏は2014年か2015年にはApple Watchの仕事をしてから退職したという情報もありました。もしかしたら、嘱託のような形で現在もProject Titanに関わっているのかもしれません。

マンスフィールド氏とフィールド氏の”フィールドタッグ”が再現か?

Daring FireballのJohn Gruber氏によれば、マンスフィールド氏とフィールド氏(偶然にもダブル・フィールド!?)のタッグの復活が期待できるということです。なぜならこの二人はこれまで、MacやiPhoneなどのハードウェア製品の開発でかなり密接な関係で、協力しながら仕事をしていたことがあるからです。この強力なタッグによって、世界最高のEVメーカーのエンジニアリング担当SVPになるというのが彼の最高のキャリアとなり得ることが、フィールド氏が”Project Titan”に参加するという予測の最大の理由だ、ということです。

停滞していたとされているAppleのEVプロジェクト、Project Titanに急に動きが

Project Titanの動向については昨年はほとんど情報が流れず、存続についても不明瞭な状態だったのですが、最近Appleはカリフォルニア州で自動運転テスト車の台数を増やしていること。。

Appleの中国籍の元従業員が電気自動車・自動運転技術に関する技術を盗み出してFBIに逮捕されたこと。。

そして電気自動車や自動運転技術に関する特許の取得が増えていること、また冒頭で伝えたように今月末にハードウェア(EV本体そのもの)のサンプル出荷計画があることがリークされるなど、いくつもの現象によって、Appleがまた電気自動車関連プロジェクトにリソースを割いて実際の行動に移していることが伺えます。Apple自身は認めていませんが。。

そして今回フィールド氏がAppleに出戻ってきたことで、その動きはかなり確定的なものになったといえるのではないでしょうか。

小龍のひとりごと:ダグ・フィールド氏、実はAppleの刺客だったりして。。

しかし元Appleの副社長だったダグ・フィールド氏がテスラに入り、4〜5年でテスラの電気自動車開発や製造ノウハウも十分吸収してきたでしょうし、更に最も売れ筋のテスラModel 3の製造が全く追いつかなくなって不振に追い込まれ、その後またそのフィールド氏がAppleに出戻ったというのを見ると、彼はAppleがテスラに差し向けた刺客だったんじゃないの?というような疑いも出てきますね。。

記事は以上です。

(記事情報元:Daring Fireball via 9to5Mac

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