ヒップホップ(Hip-hop)の大家で、Appleに買収されたBeatsの創業者でもあるDr.Dre(ドクター・ドレー)のニューアルバム”The Pharmacy”が、Apple Musicで発売一週間で既に2,500万回もの再生があったという。Appleは更に、Dr.Dreの作品はiTunes Music Storeでものべ50万ダウンロードされていると発表している。ただ、これは米国のトップランキングに入る数字ではない。
Appleの幹部が≪ニューヨーク・タイムズ(New York Times)≫の記事の中で明らかにしているが、しかしその中ではこの2500万回の再生及び50万ダウンロードがアルバム単位なのか、楽曲単位なのかは明らかにされていない。
ちなみに、今年6月に行われたWWDCの壇上でApple Musicの発表のスピーチをしたDrakeは最初の週で4,800万回再生されたという。
Dr.Dreは自身が担当しているApple Musicの中のBeats 1 radioの中で前出のニューアルバム”The Pharmacy”のリリースについて明らかにし、しかもそれをiTunes Music Storeでリリースされる前の7月7日に行っている。Dr.Dreのニューアルバム”The Pharmacy”は現在のところApple独占音源となっており、聴きたい人はApple Musicで聴くか或いはiTunes Music Storeでダウンロードするしかない。
Beatsのもう1人の共同創業者Jimmy Iovine(ジミー・イオバイン)は上記の数字を楽観的に捉えており、これはApple Musicにとっていいスタートだとしている。またヒップホップ歌手としてはインターネット上だけでプロモーションをした方がスタイルに合っているとしている。
画蛇添足 One more thing…
現在はまだ誰もが3ヶ月間の無料期間中のApple Musicストリーミングサービス。その中でこの再生回数が多いのか少ないのかはよくわからない。当ブログでも8月6日に紹介したが、Appleのエディー・キュー上級副社長の発表では8月6日にはApple Musicの加入者数(会員数)は1,100万人を超えていたという。今はそれよりも増えていると思うが、仮に多めに見積もって2,000万人の加入者になっていたとしても、1人1回は再生しているということでやはり相当な数ではあると思われる。
Apple Music及びBeats 1 radioは正にBeatsを買収したから成り立ったサービス・ビジネスではあるが、そのBeatsの創業者の1人であるDr.Dre自身の作品の売上げがApple Musicの実績を表す指標になるのは間違いなさそうだ。
記事は以上。
(記事情報元:The Verge、New York Times)