TSMCがアナリストの分析に反論、10nmプロセスのプロセッサの製造は順調と発表

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現在、台湾のTSMCと韓国のサムスン(SAMSUNG)が積極的に10nmプロセスを完成させようとしており、現在のところサムスンが一歩リードしているようだが、TSMCもそれほど後れをとっているわけではない。

TSMC、10nmプロセスの製造が進んでいないというアナリストの情報

ただ、先日当ブログでもお伝えしたとおり、アナリストの分析レポートでTSMCが10nmプロセスについてうまく開発と製造が進んでおらず、来年のiPhone 8(或いはiPhone 7s)に間に合わないのではないかとされていた。

 

反駁するTSMC、計画通り開発が進んでいることを強調

しかし上記のニュースが世界的に流れると、さすがにTSMCは黙っていなかったようだ。12月26日、TSMCは公式に、同社の10nmプロセスは全てが計画通り進行していると発表。更に現在は既に量産期に入っており、2017年Q1には最初の営業収入が得られる予定であるとしている。

TSMC-vs-Intel_roadmap

 

やはり今後もTSMCとサムスン半導体の競争は続くのか

なお、この報道の前にも、サムスンは既に10nmプロセスによってクアルコム(Qualcomm)の次世代プロセッサチップのOEMを受けることを宣言している。評論家によれば、サムスンとクアルコムの提携は、現在TSMCが受注しているクアルコムの10nmチップの受注を奪うことになる。しかしBloombergによれば、サムスンとTSMCとの間の競争によって、Appleにとってはサプライチェーンとの将来の供給についての契約(フォーキャスト含む)を結ぶ際に価格交渉の面で優位に立てることを意味しているという(複数社に競争させることで仕入れ価格を下げるのはバイヤーの常套手段だ)。

 

iPhone 8 or 7sのA11チップに間に合うかが鍵

TSMCが今回の発表で計画通りに製造が進んでいるのであれば、同社の10nmチップは2017年Q1には市場向けに出荷されることになるが、サムスン(SAMSUNG)には一歩遅れている感じがする。ただ、TSMCはそれに関しては心配しておらず、競争によってAppleのモバイル用次世代チップ「A11チップ」の受注時にはサムスンにプレッシャーをかけるだろうとしている(そして実際にiPhone 7に搭載されたA10 FusionチップはTSMCが独占受注している)。

 

TSMCは既に10nmよりも更に細かい7nmプロセスの量産準備も進めている

そしてTSMCは将来の7nmプロセスの量産についても更に準備を進めており、現在既に20社以上の客先が彼らの7nmプロセスの採用を決定しているという。新型のA11チップは来年2017年後半にテスト生産が開始され、2018年には正式にリリースされるものとみられている。

記事は以上。

(記事情報元:WeiPhone

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