iPhone組立にも波及か?フォックスコン、成都工場で一体型PC組立用全自動ロボットラインを導入

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フォックスコンは既にロボット導入の第二段階、或いは第三段階に入っているらしい。。

ホンハイのテリー・ゴウ氏はかつてロボット導入計画を発表

AppleのiPhoneの主要組立委託先であるフォックスコン(Foxconn、富士康)の親会社であるホンハイ(Hon Hai、鴻海)グループのトップ、テリー・ゴウ(郭台銘)氏がかつて2014年に、第三次産業革命の中で、ロボットがその中心的な役割をなすと自信たっぷりに発言していた。そしてそれより更に前の2011年8月、テリー・ゴウ氏は製造に関わる従業員50万人分をロボットに置き換えることを宣言、また2014年までに100万台のロボットを工場に配置する計画があることを暴露していた。

2011年に発表された2014年までに100万台という計画目標は恐らく達成できていないと思われるが、その後に計画が修正されたのか、現在フォックスコンによるロボット計画があとどのくらいで完成するのかどうかについては未知数だ。とはいえ既にフォックスコンが大量のロボット(正確にはロボットアーム)導入を進めているのは周知の事実だ。

robots-foxconn
写真はあくまでイメージ。フォックスコンが導入しているのはロボットアーム。

既に成都の工場では一体型PC用完全ロボット自動組立ラインも

Digitimesの報道によれば、最新のサプライチェーンからの情報として、フォックスコンは四川省成都、広東省深圳、河南省鄭州の工場へのロボットの導入の第2段階、ひいては第3段階に入っているという。現在成都の工場には10本もの完全に自動生産が可能な生産ラインが導入されており、成都工場は一体型PCの組立を行っている。つまりフォックスコンは一体型PCの組立においては、全てロボットによって最初から最後まで組み立てることができ、人力は必要ないということを意味している(当然ながらプログラミングや機械のメンテナンス、品質コントロール、品質保証の部分は人間が行うとしても)。

 

いずれはiPhoneを含むApple製品にも応用か

フォックスコンは目標として今年2017年に多くの製品をロボットによる組立ラインのプログラムで組み立てられるようにすることを掲げており、iPhoneを含むApple製品もその重点目標となっている。

 

フォックスコンは既にロボットの導入で少なくとも6万人をリストラしている

当ブログでもお伝えしたとおり、昨年10月、フォックスコンのオートメーション化担当Dai Jia-Peng(戴家鵬)GMは、現在同社には1万台のロボット(ロボットアーム)が存在し、1台のロボットアームで1人の工員の代わりになるという。そして江蘇省昆山の工場だけで、フォックスコンは既に6万人のリストラをしている。

 

画蛇添足 One more thing…

いよいよフォックスコンによるiPhoneの全自動組立化が実現するのも近い。しかもそのロボット(ロボットアーム)はフォックスコンが自社で内製しているのだ。

フォックスコンの中国工場では労働問題で、従業員だけではなくマネージャークラスまで自殺が発生するなど、問題が指摘されているが、内部は台湾企業だけあってかなり統制が取れているとみられる。しかしそんな中で労働者を大幅にリストラすると、失業率の上昇を気にする地元の自治体との関係も悪化するなどいいことばかりではないような気もする。

さて、今後フォックスコンはどのくらいのペースでiPhone組立を全自動化していくのだろうか?

(記事情報元:Digitimes via 9to5Mac

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