台湾メディアDigitimesの報道によると、Appleが12月に発売開始した【AirPods】のサプライヤー「Inventec(英業達)」が、AirPodsの供給不足の現状を受けて同社の生産キャパを増やすことを計画しているという。消費者のAirPodsに対する需要が依然として非常に高いことを象徴するニュースとなっている。
Inventecが上海の工場で増産体制、AirPodsは現在も品薄状態が続く
InventecはAirPodsを製造している上海の工場のキャパを増加する予定で、工員達は残業をしてAppleからの受注分の生産に追われているという。現在世界各地のApple直営店のAirPodsの在庫は驚くほど少数で、ユーザは殆どすぐに手に入れられない状況が続いている。
Inventecは過去最高収入を達成か、株価も上昇
なお、AirPodsが12月にリリースされてから、Inventecの営業収入は今後1〜2四半期(3ヶ月〜半年)にかけて過去最高となる見通しだ。当然、AirPodsが9月にiPhone 7シリーズと共に発表されてから、アナリスト達はInventecの収入増加予測を7%に上方修正していた。更にInventecの株価収益は1株あたり35%成長すると見込まれている(株価$1.55米ドル -> $2.10米ドルに上昇)。
人気が衰えないどころか更に需要が高まるAirPods、その要因は?
AirPodsは価格が安いわけでもなく、またApple公式サイトでのオンラインApple StoreやiOSアプリのApple Storeでも納期は6週間となっているにもかかわらず、未だに人気は衰えないようだ。最近のメディアや個人ブログ等でのAirPodsに対する積極的かつ肯定的な評価も、更に多くの消費者がAirPodsに惹かれる大きな要因となっていると思われるが、品薄状態であることもまだ手に入れていない消費者にとって手に入れたいという気持ちを増幅させる大きな原因になっていると思われる。もちろんこれがAppleのマーケティングであるかもしれないのだが。。
画蛇添足 One more thing…
Inventecが増産をしているということだが、1月下旬には中国は旧正月(春節)の長期休暇に入る。その前にある程度増産を完了させるものとみられ、6週間という納期はそこを見込んでのことなのかもしれない。となるとこれからの注文分は旧正月明け、2月初旬から中旬からの供給となり、AirPodsの品薄状態がいつまで続くのかは今でも不明だ。恐らく3月くらいにならないと供給が安定しないかもしれない。
ちなみに当ブログでも紹介したが、「isinstock」というサイトでは、世界中のAppleストアでAirPodsの原在庫を調べたり、在庫が入庫次第メールでお知らせしてくれる。
記事は以上。