Apple、自社開発5Gモデムチップを早くも2021年から自社製品に搭載開始か

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Appleがインテル(Intel)のスマートフォン用ベースバンドモデムチップ事業を買収することで自社のモデムチップを開発するという情報は当ブログでもお伝えした通りですが、ロイター通信の報道によると、Apple自社開発モデムチップは計画通りに進めば早くも2021年には登場し、少なくともいくつかの製品に搭載されるということです。

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ただし、Appleは今年4月にクアルコム(Qualcomm)との供給契約を締結しており、少なくとも5Gに対応したiPhoneのモデムチップに関しては暫くクアルコムからの購買が続くと思われます。また、iPhoneが販売されている全ての国と全ての通信事業者(携帯キャリア)に対応するオールマイティなモデムチップを開発・製造するにはやはり時間がかかるため、Appleの自社開発モデムチップは段階的にクアルコムのチップと交換していくというような動きになりそうです。AppleのiPhoneは最近は殆どどの国でも電波規格が統一されてきたところに、また様々なバージョンが発売されるようになるかもしれません。5Gの各国各キャリアの電波法式次第ではありますが。。

「Appleは独立(独自チップを使用)することへの強い願望があるが、それが責任を持って行われなければならないことを彼らはまた認識している」とロイター通信の情報ソースはコメントしています。

そして、冒頭に書いたとおり、技術的な問題の上に更にもう一つの障害は、クアルコムとAppleの法的和解の条件です。その結果、6年間のライセンス契約とチップ供給契約が結ばれる可能性があります。もしそうなるのであれば、2025年までのiPhoneにはクアルコムのチップが使用されることになるでしょう。その時点でAppleは潜在的に資産以上の負債を抱えることになります。

Appleは内部チップ設計を自社で行うことによって、消費電力と性能を最適化することができます。ロイター通信の情報ソースによれば、Apple自社のモデムチップはiPhoneよりも、時点では、ハイエンドのiPadとApple Watchに採用されるかもしれないということです。また同社は5Gの恩恵を受けるARヘッドセットと自動運転車の両方を開発していると噂されていますが、それらに搭載されるかもしれません。

もともと、2020年のiPhoneにはインテルの5Gモデムチップが搭載される予定でしたが、インテルの開発が遅れ、最終的にAppleが係争関係だったクアルコムと和解をすることでその直後にインテルがモデム事業の終了を発表し、そしてAppleがインテルのスマートフォン用モデム事業を買収するという流れになっています。本来はインテル内部で2020年に開発可能だったということで、Appleも2021年には自社モデムチップが開発可能というロイター通信の予測は説得力があるといえるでしょう。ただ、Appleとしては暫くはクアルコムからモデムチップを買う必要がある、ということです。

Appleは自社モデムチップの実現を5Gよりもその先の6Gに焦点を当てているかもしれません。

記事は以上です。

(記事情報元:Reuters via Apple Insider

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