Apple、世界第2位の有機ディスプレイ消費メーカーに

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有機ELディスプレイ(AMOLED)パネルを搭載したスマートフォンの世界市場全体での販売台数は、来年2020年末までに6億台を超え、前年比で46%の成長を遂げるとみられています。そしてサムスンがこれまでと同様現在も主要なスマートフォンベンダーであり、2019年の有機ELディスプレイスマートフォンの総売上の45%のシェアをとりました。それに対しAppleは16%のシェアとなり、その次に11%のシェアを持つOPPOが続くという様相になっています。

iPhone11Pro_iPhone11

これまで全てのスマートフォン主要ブランドが今年2019年に有機ELディスプレイパネルでフラッグシップモデルを立ち上げましたが、Huawei、OPPO、Vivo、およびXiaomiの4大メーカーが率いる中国主要ブランドは、他の国や地域のメーカーと差別化を図るために、中間層ポートフォリオ(300〜500米ドル)で有機ELディスプレイパネルを採用しています。Counterpoint ResearchのシニアリサーチアナリストJene Park氏によると、これが有機ELディスプレイスマートフォンが今年大幅に成長した主な理由の1つだとされました。

今後、Counterpointは、これらの4大中国ブランドが、有機ELディスプレイ搭載スマートフォンを2020年に200ドル以下の価格帯に引き上げてくることで、更に有機ELディスプレイのシェアが拡大するものとみています。

Counterpoint Researchは最後に、「Appleは次の発売サイクルのiPhone(iPhone 12?)の全てで有機ELディスプレイを採用する可能性が高く、これらの要因が2020年の有機ELディスプレイベースのスマートフォンの成長にさらにつながるでしょう」と書いています。

今後は猫も杓子も有機ELディスプレイという感じになってくるのかもしれませんが、そうなるとハイエンド市場を引き続き狙っていくと思われるAppleはどのくらいのタイミングで差別化を図るために次世代のマイクロLEDディスプレイを投入してくるのかが注目されます。現在の有機ELディスプレイの優勢が続く限り、韓国企業のサムスンやLGなどのディスプレイメーカーが独占状態になっていますが(一部中国のBOE(京東方)なども入っていますが)、今後マイクロLEDの登場によってまたサプライヤ業界地図が塗り替えられる可能性もあります。

記事は以上です。

(記事情報元:Patently Apple

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