Appleが今年秋にリリースするとみられている新型iPhoneのうち、少なくとも上位モデルの「iPhone 12 Pro」と「iPhone 12 Pro Max」には、最大120Hzのリフレッシュレートを持つProMotionディスプレイが搭載される、というリーク情報が出回っています。
リーカーのIce universe(Twitterアカウント@Universelce)が、「信頼できる筋の情報、もし事故がなければ、iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxには基本的に最大120Hzのリフレッシュレートが確定されている」とツイートしました。Ice universeは殆どAppleの未発表製品についての情報は出してきませんでしたが、これまでSamsungの未発表製品の噂については定評があるリーカーです。
A reliable source, if there is no accident, iPhone 12 Pro and iPhone 12 Pro Max have basically determined the maximum 120Hz refresh rate.
— Ice universe (@UniverseIce) June 26, 2020
iOS 14 デベロッパー専用ベータ版の一部のユーザーには、デバイスのフレームレートを60フレーム/秒に制限するアクセシビリティ設定が表示されています。すべてのベータユーザーに表示されるわけではないこの設定は、将来のiPhoneがより高いフレームレートに対応できる可能性があることを示唆しているといえるでしょう。なお、現行のiPhoneの最大リフレッシュレートは60Hzですので、単純計算でリフレッシュレートが倍になることになります。
なお、AppleはこれまでiPad Proにて「ProMotion」と名付けられた「可変リフレッシュレートテクノロジー」を使用しています。これは、コンテンツの動きに合わせてディスプレイを動的に調整し、スムーズなスクロール、優れた応答性、スムーズな動きを実現するためのテクノロジーで、しかもディスプレイチップ側で行われるためSoC側の処理に負担をかけません。ただ、これまでAppleはこのProMotion技術を、iPhoneのような有機ELディスプレイ(OLED)上ではなく、従来の液晶ディスプレイ(LCD)パネル上で実現しています。もしこの「ProMotion(可変リフレッシュレートテクノロジー)」がiPhoneの有機ELディスプレイ(OLED)に搭載されれば、iPhoneのパフォーマンスがさらに向上するのは間違いありません。
AppleはiPhone 12シリーズでは4種類のラインナップを出すとみられており、そのうち無印の標準クラスには、中国BOE(京東方)製の5.4インチと6.1インチの有機ELディスプレイが搭載されるといわれていて、上位モデルのProシリーズにはSamsung製の6.1インチと6.7インチの画面があり、10ビットの色深度を備えているといわれています。更に可変リフレッシュレートが実現すれば、iPhone 12 Proシリーズのディスプレイは自社のiPhone 12シリーズとの差別化も図れることになりそうです。
iPhone 12シリーズのスペックについて、これまでの噂を表にまとめてみると、以下の通りになります。
iPhone 12 | iPhone 12 Max | iPhone 12 Pro | iPhone 12 Pro Max | |
---|---|---|---|---|
ディスプレイ | 5.4インチBOE OLED Super Retina | 6.1インチBOE OLED Super Retina | 6.1インチSamsung OLED Super Retina XDR、ProMotionおよび10ビット色深度 | 6.7インチSamsung OLED Super Retina XDR、ProMotionおよび10ビット色深度 |
RAM | 4GB | 4GB | 6GB | 6GB |
ストレージ | 128 GB、256 GB | 128 GB、256 GB | 128 GB、256 GB、512 GB | 128 GB、256 GB、512 GB |
材質 | アルミニウム | アルミニウム | ステンレス鋼 | ステンレス鋼 |
背面カメラ | デュアルレンズ | デュアルレンズ | トリプルレンズ+ LiDAR | トリプルレンズ+ LiDAR |
価格 | $ 649、$ 749 | $749、$849 | $ 999、$ 1,099、$ 1,299 | $ 1,099、$ 1,199、$ 1,399 |