昨日、米国のUSPTO(米国特許商標局、the U.S. Patent and Trademark Office)が、Appleからのジルコニウムとハフニウムをベースとした”BGM合金”の特許出願書類を公布した。
Appleがリキッドメタルに関する研究をしていることはApple Watchの登場までは秘密とされていたが、現在はApple式の”文学”として、Apple Watchのサイトでそれぞれアルミ・ステンレス・ゴールドの素材の説明で以下のように説明されている。
【Apple Watch Sport:アルミニウム】
私たちは7000シリーズアルミニウムのアロイを作りました。これは標準的なアロイよりも60パーセント強く、しかも驚くほど軽いので、あらゆるアクティブなライフスタイルにふさわしい素材です。
【Apple Watch(無印):ステンレス】
私たちは
Apple Watchのために、精錬された316Lステンレススチールを選び、それを冷間鍛造で最大80パーセント硬くしました。
【Apple Watch EDITION:ゴールド】
金は柔らかく傷がつきやすいため、私たちの冶金専門家が標準的な金と比べて最大2倍の硬度を持つ、まったく新しいアロイを開発しました。
Appleが今回技術特許を出願しているリキッドメタルは、冒頭の通りジルコニウムとハフニウムを組み合わせることによって、ガラス成形に有利になるというもので、強さ、タフさ、曲げ耐性があり、伸びがよく、そして耐腐食性があるというものだ。ただ、このAppleの発明による技術特許の新金属が将来的に製品に使われるかどうかは定かではない。
もちろん一般消費者としては次世代iPhoneのiPhone 7や次世代Apple WatchのApple Watch 2等に採用されることが期待される。
Appleのこのリキッドメタルの特許出願番号は20160032435(USPTOの公式サイトで公開されている)。Appleは2015年7月30日にこの特許を出願しており、特にイラストなどでの説明はされていない。
記事は以上。
(記事情報元:Patently Apple)