本日、Appleが新しく取得した特許が公開された。その特許によれば、Apple WatchがiPhoneから離れて独立して動作するだけではなく、もしかしたらApple Watchの”液晶ディスプレイ”そのものがいらなくなってしまうかもしれない。
Technobuffaloの報道によると、今回公開されたのは、Appleが去年出願していたスマートウェアラブルデバイスに関する特許だ。この特許で描写されているのは、一種の”フレキシブルディスプレイの2つの安定したバネ”で、これはウェアラブルデバイスのために設計されたものだ。そしてこのウェアラブルデバイスはApple Watchをスマートウォッチからスマートバンド(またはスマートブレスレット、スマートブレス)に簡略化できてしまう。従来の液晶ディスプレイをやめ、長方形のフレキシブルディスプレイをバンドの表面に設置することができるのだ。
特許出願書類に描かれているイメージは以下の通り。
また今回公開された特許出願文書(USPTO米国特許商標局のサイト参照)によれば、この新しいスマートバンドは、更に多くの機能を持っている。Apple Watchの機能以外にも、更にiPhoneから離しても使うことができる、つまり独立したデバイスとなるというわけだ。
そして特筆すべきは、Appleは3年ほど前の2013年にはこのアイデアを持っていたということだ。当時Appleは同様の特許を出願しており、今回公開された特許出願書類でも、基本的には一部の詳細と具体的なイラストが増えただけで、大まかなアイデアは当時の2013年とそれほど変化はない。
もしかしたらApple Watchはそちらの方向に向かって発展するかもしれない。となると、Apple Watchも名称を変更して今後は【Apple Watch】とは呼ばれなくなるだろう。スマートバンドとなるため、【Apple Band】などの方が呼び名としても相応しいということになる。
当然、これはこの特許出願文書を見ての予測に過ぎず、来る3月15日に行われるとされるAppleの春の新製品発表イベントでApple Watchの次世代モデル【Apple Watch 2】が発表されるとしたら、このようになるかどうかもまだわからない。
Technobuffaloは、「Appleのテクノロジーは数年後にはこのクレイジーなアイデアに追いつくかもしれない」と評価している。確かにちょっとクレイジーではあるが、実現したらApple Watchは過渡期の製品だったといわれるようになるのだろうか。しかしネックはバッテリーだろう。ディスプレイを備えつつ、駆動時間を確保しつつ、ここまで薄くするのは容易なことではないと思われる。
記事は以上。
(記事情報元:iFanr,Technobuffalo