スマートフォンの歴史の中で、最高の製品はやはり文句なくiPhoneだろう。現在iOSシステムを搭載したスマートフォンは全世界で約20%のシェアを持ち、他社製品の殆どが搭載しているAndroidの強いプレッシャーの中で1社だけでここまで高い数字を維持できているのはiPhoneが成功していることの証だというのは疑いようのない事実だ。
そしてiPhone6とiPhone6 Plusが昨年リリースされ、世界的にバカ売れしたのは記憶に新しいが、しかしこれまでiPhoneの基礎を築いてきたiPhoneの旧機種のことをお忘れではないだろうか?よくよく考えてみて欲しい。。旧型機種がそれほど時代遅れだろうか?
今日はiPhone4sを見てみよう。
iPhone4sはスティーブ・ジョブズの最後の遺作
2011年10月4日、Appleはプレスを集めて新製品発表スペシャルイベントを行い、そこでiPhone4sを正式にリリース発表した。登壇してスピーチしたのは前年までずっと定例となっていたスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)ではなく、彼の後継者ティム・クック(Tim Cook)だった。ジョブズは体調が優れず、家でこのスペシャルイベントの生中継を見るしかなかったのだ。iPhone4sはAppleファンからすると特別な機体だ。なぜならiPhone4sの4sはジョブズがデザインを主導した最後のiPhoneだからだ(iPhone5のデザインにまで関わったという話もあるが、実際に生前にがっつり関わっていたのは4sまでだろう)。4sの名前はfor Steveの意味が込められていると主張する人までいたほどだ。
Appleから一度追い出され、その後NeXTやPixar(ピクサー)を経て再びAppleに復帰したジョブズは、社内に素晴らしい製品開発グループを作り上げ、iMac、iPod、iPhone、iPadといった大ヒット製品を次々とリリースし、倒産直前だったAppleを世界一価値のある会社にまで復活させたのだった。しかし残念なことにiPhone4sがリリース発表されて翌日にジョブズは膵臓癌でこの世を去ってしまった。そんなわけでiPhone4sはジョブズの最後の作品となった。現在はiPhone6やiPhone6 Plusまで出ているが、これまでのAppleに思い入れのある人は、やはりiPhone4sには特別な意味を感じているだろう。
ディスプレイが巨大化するスマートフォンの中で、片手で楽に使えるiPhone4sはジョブズのこだわりの表れ
最近スマートフォンのディスプレイはますます大きくなり、5インチは既に業界標準となり、7インチのほぼタブレットともいえるようなスマートフォンも出てきている。iPhoneも5.5インチのiPhone6 Plusをリリースして大型ディスプレイを求めるユーザの声に応えたかたちだ。しかし大型ディスプレイのスマートフォンはそのままでは持ちにくいという欠点があり、完全には理想的というわけではない。
そのことについてジョブズは自分なりの頑固なこだわりがあり、3.5インチが最も手に持ちやすいディスプレイサイズだとしていた。しかしiPhone5からはAppleはそのディスプレイサイズを大きくしてしまった。もちろん売れるには売れたが、片手で操作するという快適なユーザ体験は損なわれてしまったことになる。
これからリリースされる予定のiOS9ではiPhone4sもサポート!?
2014年6月のWWDCで、Appleは新システムのiOS8の発表をしたときに、iOS8の対象機種からiPhone4を除外した。しかし最近、これは噂にすぎないが、今年リリース予定の新iOSであるiOS9は、4年前の旧デバイスをサポートするようなのだ。そう、あのiPhone4sをも。
AppleはiOS9において、旧デバイス上でもさくさく動くように改善を進めており、新機能の搭載をできるだけ抑え、また旧デバイスの小さな容量(8GB、16GB等)にも配慮してアップデータの容量を小さくしているという。更にバッテリー持続時間についても改善が見られるという。
上記のことはAppleの公式発表ではなく、iOS9がiPhone4sをサポートするかどうかについても確定した情報ではないが、その可能性は高いといわれている。iOS9のリリースは今年の秋頃と思われるので、iPhone4sは少なくともあと1年以上は最新iOSで使えるということだ。
iPhone4sは実は現在でもまだ生産中止になっていないし、中古市場でもAndroidなどの安物とは違い今でもそれなりの値段がつけられている。
1台買っておくのも、ジョブズに対する敬意になるかもしれない?
画蛇添足 One more thing…
私自身はiPhone4sは2台使った。2台とも日本版で、2台目はSIM下駄の使いすぎでSIM読み取り部分が壊れ、修理にはロジックボード交換しかないといわれてから修理は諦めた。今やどこにいったかわからない。。笑
確かにiPhone4sはとても使いやすいデバイスだった。ただ、バッテリーの持ちが非常に悪かったように記憶している。今のiPhone6 Plusが非常に持ちがいいので、それに比べればこれまでのiPhone全体のバッテリーの持ちがよくなかったことは否めないが。。
ところで本文にもあるように片手でスマートフォンを使うことは確かにジョブズがこだわったことで、私もiPhone5から歯がゆく感じていた。それらを解決するために作られたのが、私も開発に関わっている究極のiPhoneカバーの”Palmo(パルモ)”だ。これを使うことでiPhoneの機体の美しさを損なうことなく、安全・安心・安定の片手持ちが実現可能となる。
iPhone6/6 Plusの最新機種を使いながらiPhone4sのような快適な片手持ちを実現したい方は、ぜひお一つどうぞ。
記事は以上。
(記事情報元:WeiPhone)