最新Apple TV 4Gではアプリダウンロード制限が200MBまで、デベロッパに悪影響?

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9月にiPhone 6s/6s Plusと共にリリース発表された【Apple TV 4G】の予約が、Appleの公式サイトで昨日ようやく始まった。

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到着まで数日かかるようだが、デベロッパー達の一部の人達は既に実機を手に入れており、海外サイトのPolygonが発売前にこの新デバイス【Apple TV 4G】について深く研究し、デバイスの内蔵保存メモリ容量をどうやって使ったらいいかを多くのこれから購入しようとしているユーザの視点で紹介している。新しいApple TVには、これまでのApple TVとは異なり32GBと64GBの2種類のメモリ容量モデルが存在するのだが、なんと最初のアプリダウンロードの容量は200MBを超えてはいけないということになっている。となれば、多くのユーザが、このデバイス上の保存メモリはいったいどうなっているのか、何に使うのかということを疑問に思うに違いない。

Appleはダウンロードアプリの容量が200MBを超えないように制限しているが、実はiOS 9の中でAppleはアプリのサイズを減少するためにApp Thinningという機能をリリースしている。その中のオンデマンドリソース(on-demand resorces)という機能によって、tvOS(新しいApple TVに搭載される新OS)のアプリも必要によってダウンロードされたりまたは不要なコンテンツやデータが削除されたりする。例えば、遊んだことのあるゲームのデータは残るが、遊んだことのないゲームのデータは削除されるなど。デベロッパはiCloudに20GBのオンデマンドリソースを持つことができる。

アプリの容量が200MBに制限されているのであれば、32GBの容量があれば十分足りると思うかもしれないが、実はアプリのインストールが終わると、今度はシステムがソースを2GBダウンロードし始める。ということで最初から32GBはめいっぱい使えないのだ。もしApple TVでゲームを沢山やりたいというような人やソースが大きめのゲームをやりたい人は、64GB版を買った方がいいということになる。

Appleによる公式のApple TVガイドには、内蔵メモリに関する内容が全く入っていない。Appleは、ストリーミングで映画やテレビ番組や音楽を楽しむか、またはいくつかのアプリを入れたりいくつかのゲームで遊ぶくらいなら32GB版で十分だといっている。しかしもし大量にダウンロードしたり、大量のアプリやゲームを使いたい場合は、64GB版を購入した方がいいとしている。

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Polygonでは、数名のデベロッパが既にApple TVのApp Thinning機能について調査したという。デベロッパ達によれば、一部のアプリは小さいため200MBの制限は問題にならないが、いくつかのアプリ、例えばTyrone Rodriguezが開発しているThe Binding of Isaacなどは比較的大きく、AppleのApp Thinningはこのアプリにとって障壁になるという。

Rodriguezによれば、「一部のデベロッパにとって、アプリのサイズは大きな問題になるだろう、確実にね。私の言葉には他意はないよ。つまりは、もし大量の再調整をしなければ、The Binding of Isaac: RebirthはAppleの要求を満足しないってことさ。これ(Apple TV)はホーム用無線・有線ネットワークを使用したデバイスなのに、Appleはファイルサイズを小さくしたいと考えているのは明らかだ。そうすることで大量のアプリをインストールできるようになるからね。アプリのデベロッパは今回Appleは誠意がないと感じているよ。だってデベロッパにとってこれは不利な条件だからね」

新しいApple TV(Apple TV 4G)は、冒頭に書いたとおり、既に日本のオンラインアップルストアで購入を受け付けている。記事更新現在では3〜5営業日で出荷となっているので、今日発注すれば最速で10月30日に出荷ということになりそうだ。

32GBモデルが18,400円(税別)、64GBが24,800円(税別)となっている。容量制限の結構きついテレビ・ゲーム再生機としてはこの値段はどうか?という議論は別として、新しいリモコンのSiri Remoteは使ってみたい気もする。

ちなみに以前のApple TV(Apple TV 3G)も販売を継続(税別8,200円)しているので、特にゲームやアプリを楽しむ必要がなければApple TV 3Gを選択するのも手だ。

画蛇添足 One more thing…

色々制限があるとはいえ、影響力のあるAppleがゲームデバイスを出したことは大きなニュースだ。Appleのゲーム機といえば以前のPipin@(ピピンアットマーク)のように大コケしないといいが、今回のApple TVは当時のMac OSのライセンスとは違い、Apple自身がハードウェアまで全てデザインしているし、デベロッパによるゲームの開発が可能になっているため、Pipin@の時代とは異なっている。もしかしたらヒットが期待できるかもしれない。もちろん、iPhoneのような大ヒットになることはないと思うが。

VPNが設定できるようになっているのであれば、私も買いたいところなのだが。。

記事は以上。

(記事情報元:Polygon.com

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