先月末に”パテント・トロール=特許ゴロ”のVirnet X社がApple社を訴えていたことは当ブログでもお伝えしたとおり。
VirnetXは、Apple社のVPN技術とFaceTimeおよびiMessageサービスが全て彼らの特許を侵害しているとして、Appleに5.23億ドル(約611億円)の賠償金を支払うよう要求していた。そして1週間の審議の後、テキサス州東部連邦地方裁判所の出した判決は、AppleがVirnetXの特許を侵害しているという罪が成立するものとし、AppleがVirnetXに6.25億ドル(約730億円)の賠償金を支払わなければならないというものだった。
この案件は2012年から始まっており、当時VirnetXは既に裁判で勝っており、裁判所はAppleがVirnetXに対して3.682億ドル(約430億円)の賠償金を支払うよう命じていた。しかし昨年9月、この判決はAppleの控訴によって覆されていたのだった。
しかしVirnetXはそこで諦めず、この案件を連邦に持ち出して何度も裁判所に控訴を行い、裁判所に再審を求めていた。その結果、上記のような判決が下されたというわけだ。最終的な6.256億ドル(約730億円)は、VirnetXが要求していた5.32億(約611億円)ドル以外にも、その後Appleがリリースした製品で継続して特許を侵害された損失も上乗せされている。
情報によれば、賠償額の6.25億ドル(約730億円)の内訳として、AppleはiOS 3からiOS 6までに使用されていたVPNテクノロジーで、VirnetXのNo. 6,502,135及び7,490,151の特許を侵害しているとされ、その賠償請求額は3.349億ドル(約391億円)だった。またFaceTimeとiMessageのテクノロジーでは2.907億ドル(約339億円)の賠償金であるという。
画蛇添足 One more thing…
特許ゴロに支払われるお金も、我々がiPhoneなどを買ったお金から出たかと思うと悔しい気がするが、しかしAppleもこれほどの賠償金になることについて、特許について調べていなかったのだろうか。Appleにとってははした金なのかもしれないが。。
記事は以上。
(記事情報元:cnBeta)