Appleは来月、新型4インチiPhone【iPhone 5se】と次世代iPad【iPad Air 3】をリリースするともっぱらの噂がある。
中国のメディアによる、情報筋からの裏情報リーク?
その【iPhone 5se】は、Appleはミドルレンジの製品と位置づけているようだが、中国のメディアTECH2IPOによれば、内部に詳しい情報筋からとして、このiPhone 5seにはA9チップ、つまりハイエンドのiPhone 6sとiPhone 6s Plusに採用されているのと同じプロセッサが採用されるという。
また同じく来月に発表されると噂されている次世代iPad【iPad Air 3】にはA9Xチップ、つまり現在のiPad Proに採用されているのと同じプロセッサが搭載されるのだという。
そうなると、これまでiPhone 5se或いはiPhone 6cと呼ばれる新型4インチiPhoneはミドルレンジ向けとみられていたが、ハイエンド機と同等の性能となることでこれまでのAppleのミドルレンジ(旧型機)に対して競争力が生まれることになる。例えばiPhone 5seと同等の価格となると思われる旧型のiPhone は、旧型のA8チップと1GB RAMしか積んでいないからだ。
iPhone 5seに搭載?A9チップおさらい
iPhone 6sとiPhone 6s Plusに搭載されたA9チップには、2GBのRAMが搭載され、より多くのアプリのバックグラウンドでの動作が可能となった。A9チップではマルチコアでA8チップよりも50%以上速度が速くなっており、シングルコアではA8チップよりも60%速くなっている。同時にA9チップにはM9コプロセッサが内蔵されており、それによってスリープ状態でも”Hey Siri”と呼びかけることでSiriが起動する機能が使えるようになっている。
ただ、4インチiPhoneのiPhone 5seにこのA9チップが搭載されるとなると、これまで噂されている500ドルに価格を抑えられるかどうかはわからない。恐らく550ドルを超えてくるのではないかと思われる。
iPad Air 3に搭載?A9Xチップおさらい
また、もう1つの次世代iPad【iPad Air 3】でiPad Proと同等のA9Xチップが搭載されるという。A9Xはデュアルコアで、12個の画像処理用GPUプロセッサが入っているため、iPhone 6sのA9チップに比べ、2倍の画像処理能力を持っているのがA9Xだ。
A9Xは4G RAMを搭載していて、iPhone 6s/6s Plusの2倍となっている。もしiPad Air 3にA9Xが先進的な内蔵RAM管理システムが搭載されれば、iPad Proよりも更に読み込みや書き込みのスピードが向上されることも考えられる。
iPhone 5seとiPad Air 3は来月リリース?まだ公式発表はなし
これまでの噂では、Appleは3月15日に春の新製品発表イベントを行い、その3日後の3月18日に上記の2機種、【iPhone 5se】と【iPad Air 3】をリリースするといわれている。
ただしこれらの情報はある程度信憑性の高いメディアから出ているとはいえ、名称を含めApple公式から発表された情報ではなく、あくまで噂であることをお忘れなく。
画蛇添足 One more thing…
iPhone 5seにA8チップが搭載されていると、正直型落ちモデルとみなされて全然売れなかったiPhone 5cと同じ轍を踏むことになると思うので、もし本当にiPhone 5seにA9チップが搭載されるのであればAppleとしては賢明な判断だと思う。もともとiPhone 5seのeはenhancedの意味で、強化版という意味が込められているという情報もあったことだし(A8チップ搭載でも、A7チップのiPhone 5sの強化版といえなくもないが。。)
なお、このA9チップの製造元が台湾TSMCなのか、韓国サムスン(SAMSUNG)のものなのかは不明。最近iPhone 5seの仕様に関するリーク情報は多いが、確定した外観の情報がないのが気にかかる。iPhone 5sのような外観という説と、iPhone 6/6sのような外観という2つの説で割れている。もしiPhone 5seになるとすれば、名前からすれば、iPhone 5sのような外観である方がふさわしいといえる。
記事は以上。
(記事情報元:TECH2IPO)