Appleが前四半期で絶好調だったのは”無名の英雄”ジェフ・ウィリアムスCOOのおかげ?

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Appleはまたも新たな四半期での売上記録を塗り替え、過去最高益となり、また新機種のiPhone6やiPhone6 Plusが市場で全勝に全勝を重ねている。こんな時、我々は1つの問題を考える必要がある。いったいAppleをこの成功に導いたのは一体誰だろう、と。

そして多くの人がそう聞かれたら、答えは当然現CEOのティム・クック(Tim Cook)やデザイン部門のトップのジョナサン・アイブ(Jony Ive)のおかげだ、となるだろう。

無名の英雄、ジェフ・ウイリアムスCOO

しかし誰もが予想もしていない意外なダークホース、AppleのCOOのジェフ・ウィリアムス(Jeff Williams)を忘れていないだろうか。彼はAppleの製品をできるだけ時間内に最高水準で製造し、運輸し卸すという非常に大切な役割を握っているのだ。

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多くの人は、2008年の1年間での出荷量が1,000万台だったiPhoneが、前四半期(2014年9月〜12月)だけで7,400万台にもなったこのすさまじい成功は、一体どのように実現したのだろうと興味をもつ方もいるかもしれない。それは間違いなくこのジェフ・ウィリアムスCOOのおかげだろう。Fortune誌からは”ティム・クックのティム・クック”とまで評価された人物なのだ。さすがに、昨年2450万米ドル(約28億7,470万円)もの報酬をもらっているだけはある。

AppleのCOO、ジェフ・ウイリアムスの人となりについて

ウィリアムスは、クックと同じく1998年にAppleに入社した。彼はそれ以前はIBMで仕事をしており、デューク大学のMBA学位を取得している。Appleでは最初に世界購買のトップに、その6年後にCOOに着任した。これはご存知の通りティム・クックがCEOになる前に務めていた職位だ。

ウイリアムスはフィットネスの愛好家(しかもクレイジーなほどの)で、プライベートは非常に質素にしており、できるだけ公の場に出ないようにしており、社内では上司や部下から非常に尊敬されているという。クックと同じで彼は自分の成功を自慢したりはせず、情報によれば、彼は昇進して非常に高い給与をもらっていても、いまだにぼろぼろのトヨタ車を運転しているという。あのスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)の伝記でも一言も触れられていないことを考えれば、その影の薄さはトップクラスだ。

世界的に著名なブログ著者、John Gruberのジェフ・ウイリアムスに対する印象

世界的に著名なApple関連のブログ“Daring Fireball”の著者、John Gruberは記事でこう述べている

まずiPhoneの運営上、他のことを一切考慮しなくても、ジェフ・ウイリアムスは本当に見事にやり遂げている。Appleの前四半期の売上台数は7,400万台となったが、競争の関係でAppleもどの機種がどのくらい売れたかということは明らかにしていない。しかし我々はその中の大部分がiPhone6とiPhone6 Plusであることはわかっている。この2機種の新製品の供給量は限られており(特にiPhone6 Plus)しかしそんな状況でも数週間以内に出荷するということを成し遂げている

運営の方面からいえば、iPhoneの需要のためにAppleは信じられないような仕事を成し遂げた。これまでの何種類かのiPhoneに比べ、前四半期は彼らが最も多くのデバイスを売った時期となった。しかし生産キャパによる供給の問題は以前よりは少なく、これはハードウェア・ソフトウェアの営業チームが非常に貢献したといえよう。しかしこれもウィリアムスの運営チームがいたからこそだ。彼らが市場に7,400万台ものiPhoneを供給したのだ。

Above AvalonのNeil Cybartによる評価

同じく著名なブログ、Above Avalonの著者Neil Cybartの記事によれば、こんな感じだ。

Appleの四半期財務レポートを見ると、1つの点が明らかになる。それはジェフ・ウイリアムスがとんでもないことをやってのけた、ということだ。COOとして、ウイリアムスの仕事はAppleの製品が順調に動くこと、そして最高の状態であることを保証し、1四半期内に1億台ものiOSデバイスを製造し、更に全体的なシステムの柔軟化を保証しつつ、ハードウェアの売上記録を更新する。もし他のハードウェア会社だったら震えが来るほどのことだ。

私はかつてジェフ・ウイリアムスがティム・クックの後継ぎと考えていたが、今になってその考えに疑問がなくなった。未来がどうなるかはわからないが、我々はジェフ・ウイリアムスに注目した方がいい。なぜなら今は彼のような執行能力を持っている人は何人もいないだろうから。

画蛇添足

正にAppleの屋台骨を支える縁の下の力持ち、それがCOOのジェフ・ウイリアムスということになるだろう。以前のジョブズCEO時代のティム・クックが担っていた役割だが、その時代よりも圧倒的に出荷数量が増えているのだから、ウイリアムス氏の苦労は計り知れないと思う。

記事は以上。

(出典元:Cult of Mac

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