スティーブ・ジョブズは”ローテクおやじ”だった?記者による回顧

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今や飛ぶ鳥を落とす勢いのApple(アップル)の共同創業者で前CEOのスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)が亡くなって数年経つが、彼がいなくなっても毎回Appleの新製品発表イベントが行われるたびに、この巨人のことが改めて回顧されるのだ。

米国のとある記者が最近ジョブズとの思い出を暴露した。

ジョブズがCEOだった期間には1つの特徴があり、彼はしょっちゅうメディアや記者本人に電話をかけ、記者が書き間違っているところを直接指摘していたというのだ。

台湾の“聯合新聞網”の記事によれば、《NewYork Times(ニューヨーク・タイムズ)》のベルトン(Buellton)記者が9月10日、彼が2010年末にジョブズから電話を受け、彼が書いたiPadの欠点に関する文章を手痛く罵られたと暴露した。ジョブズはしょっちゅうそんなことをやっていたことがわかるエピソードで微笑ましい。

そして更に彼はその電話によって、ジョブズがiPadを子供に使わせない”ローテクおやじ”だということがわかったという。

LisaJobs1

ベルトン記者は、その電話を受けたときにジョブズに「あなたのお子さんはきっとすごくiPadが気に入っているでしょうね」と聞いた。話題を変えようと子供のことを振ってみたのだ。しかしジョブズの回答は「子供たちはiPadを使っていない。私は子供達が家の中で科学テクノロジーを使う程度を制限しているんだ」というものだったという。彼はジョブズの家は当然ハイテクのものに満ちあふれていると考えていた。例えば壁は巨大なタッチパネルのディスプレイでできていて、ダイニングテーブルの上にはiPadが敷き詰められているくらいに。。

Steve-Jobs_Lisa

しかしジョブズによれば、それは全く100%違うという。もしジョブズが子供達にパパが作った電子デバイスを使わせなかったら、いったいどうやって子供達は時間つぶしをするのだろう?
そういえば、ジョブズの伝記を書いたアイザックソンはその著書の中でこう書いていた。”ジョブズは毎晩キッチンの長椅子に座って夕食をとり、子供達と本や歴史などの様々な話題を話し合った。誰もiPadやコンピュータなどを持ち出さなかった”。

Steve-Jobs_Family

ベルトン記者は、多くのテクノロジー業界のトップや投資家達は、子供達がディスプレイに向き合う時間を厳しく制限しているという。平日は電子デバイスを完全に使わせず、週末や休みの日だけ時間を限って与えるというやり方をしているらしい。ベルトンは更に詳細にこの”ローテク教育”の内容を暴露している。上記のテクノロジー業界のトップや投資家達は、10歳以下の子供達には平日には電子デバイスを使わせず、休みの日に限ってiPadやスマートフォンを30分〜2時間という時間を区切って使えるようにしているという。
また子供達が10〜14歳になったら、平日はコンピュータを宿題に限って使用を認め、14歳になったらスマートフォンを与えるというやり方をとっているという。

世の中の普通の父母も大いに参考になるのではないだろうか?

私の場合は、小学校時代はファミコンの全盛期だったが、親には買ってもらえずMSXというパソコンを買ってもらっていじっていた記憶がある(PHSや携帯電話が出始めたのは高校生の頃だったなあ)。
携帯デバイスでゲームができることは小さい頃はゲームウォッチなど1デバイス1ゲームのものしかなく、それでも十分はまり、その後ゲームボーイが出て一気にゲームの携帯化が進んだ気がする。随分遊んだものだ。

しかし最近の子供の、生まれついて既にiPadなどのタブレットデバイスやスマートフォンが使える環境は非常に羨ましいくらいだが、親戚の子供が0歳児なのにiPadをそれなりにいじれてしまっていたりするのを見るとやはり驚く。しかし際限なく子供に電子デバイスを使わせるのはよくないことなのかもしれない。

皆さんはお子さんの電子デバイス使用をどのようにコントロールされているだろうか?
スティーブ・ジョブズがヒントを与えてくれているような気がする。

記事は以上。

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