TSMCの5nmプロセスは順調、2020年は15%の収益増、iPhone 12のA14チップも安泰か?

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台湾のメディアDigiTimesによると、台湾の半導体製造ファウンドリの臺灣積體電路製造股份有限公司 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd(以下TSMC)は、今年2020年は好調な年になると予測しています。今年前半に量産が開始される5nmプロセスのチップ需要が今年も順調で、その需要に牽引されることが予想されるからです。

Appleの今年発売される次世代iPhone、「iPhone 12(仮称)シリーズ」に搭載されるApple独自のSoC、A14チップには間違いなくTSMCの5nmプロセスで製造されたチップが使用されるものとみられていますし、またTSMCはインテル(Intel)の自動車用AIチップの製造も受注しています。従来の7nmチップの需要も堅調に推移していることから、TSMCは今年2020年には昨年比15%の収益増となるとみられています。今後5nmプロセス製品もTSMCの独壇場となると思われますし、更に微細化した3nmプロセスも後ろに控えています。

なお、TSMCと共にKEYC(京元電子)もインテルの自動車用AIチップのテストの受注をしたものとみられ、この2社が台湾が牽引する世界的なファウンドリハウス&テストハウスの勝ち組として引き続き君臨するものと思われます。

それに対して、メモリ市場では台湾華城で発生したサムスン(Samsung)電子の生産拠点で短い停電が発生したことで製造が中断し、それによってメモリ市場価格にスポット的に影響を及ぼすのではないかとみられているということです。

TSMCの5nmプロセスの製造の立ち上げが順調ということで、Appleの今年のiPhoneも、まずは心臓部のSoCにおいては安泰といえるかもしれませんね。

記事は以上です。

(記事情報元:DigiTimes

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