TSMC、来月4月から予定通り5nmプロセスの大規模量産を開始か、iPhone 12用のA14チップから?

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AppleのiPhoneやAndroidデバイスのSoC(CPUやGPUを内包するメインチップ)の委託生産先として世界トップシェアを誇る台湾のTSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company、台積電)は、現在5nmプロセスのテストを行っているところですが、台湾メディアDigitimesの報道によると、来月には5nmプロセスを採用したチップの大規模生産に入るということです。

Apple-A14-chip

5nmプロセスは現行量産されている最も最小のプロセス7nmの次世代の微小化プロセスで、TSMCも5nmのために長年R&Dを進め、昨年から試作に入っていました。

TSMCのCEOによれば、2018年に量産が開始された7nmプロセスに比べ、5nmプロセスではトランジスタ密度を理論上80%向上させることができ、速度も20%向上するとされています。

TSMCの現在のキャパは全て予約が入っていて、4月にどの会社向けの5nmプロセスチップが製造されるかどうかについては明らかになっていませんが、例年通りでいえば、またこれまでの商慣習からすれば、Apple向けチップが最優先に生産されるのは間違いないでしょう。そして当然目玉は、次世代iPhoneの「iPhone 12シリーズ(仮称)」に搭載予定のA14チップです。そしてその次にはファーウェイ(HUAWEI)やハイシリコン(HiSilicon)が優先されると考えられます。

ちなみに5nmプロセス採用予定の次世代A14チップの性能はIntel 6コア 45Wのモバイル向けチップの性能に匹敵し、同じく5nmプロセス採用予定のKirin 1020の性能は、現行最新のKirin 990に比べ最大50%向上するといわれています。

正直、iPhone 11に搭載されているA13 BIONICチップは、iPhone XS/XS Maxと同様7nmプロセスで製造されているため、そこまでの性能向上はありませんでした。Androidも同様です。それに比べ、今年のフラッグシップモデルは大幅な性能向上が望めるため、買いかもしれません。私も初代からiPhoneを使っていて全ての世代で買い替えていたのですが、去年のiPhone 11だけはパスしました。が、今年のiPhone 12は買いだと思っています。

ただ、新型コロナウイルスの影響で開発・製造が遅れ、もしかしたら今年は9月に例年通りのスケジュールで販売開始ができるかどうかは未知数です。

記事は以上です。

(記事情報元:Digitimes

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