【剥がすと折り目が丸見え】iPhone Duoの内側画面のナノテクスチャフィルムを素手で剥がす動画が中国で拡散

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中国のSNSで、【iPhone Duo】の内側画面に貼られているナノテクスチャ(Nano-texture)のフィルムを素手で剥がしてしまう動画が拡散しています。剥がした後の画面は、他の折りたたみスマートフォンと同じテカテカの光沢面になり、ヒンジに沿った折り目がはっきり見えるようになります。Appleが「驚くほど平らでなめらか」と説明している内側画面の正体は、マットな層で折り目を目立たなくしていた画面だった、ということがこの動画で誰の目にも分かる形になりました。日本では364,800円からの端末です。何が失われるのかを整理します。

iPhone Duo
画像:中国のSNSで拡散した動画(2026年10月)

動画で起きていること:素手で層が剥がれ、下から光沢面と折り目が出てくる

動画は、開いた状態のiPhone Duoの内側画面の端に指をかけ、表面の層をそのまま一枚のフィルムのようにめくり上げていくものです。工具も熱も使わず、素手だけで剥がれていきます。画面には中国語で「iPhone Duoの内側画面のフィルムを素手で剥がす」という意味の文字が入っており、中国のSNSで多くの共有を集めています。

動画:中国のSNSで拡散した動画(2026年10月)
iPhone Duo
画像:中国のSNSで拡散した動画(2026年10月)

剥がした後の表面は、Galaxy Z FoldやXiaomi、HUAWEIなど他社の折りたたみスマートフォンの内側画面と同じ、光をそのまま反射する光沢面です。そしてヒンジの位置に沿って、縦に一本の折り目が浮かび上がります。剥がす前のマットな画面では、同じ角度から見てもほとんど分からなかった折り目です。

iPhone Duo
画像:中国のSNSで拡散した動画(2026年10月)

ナノテクスチャの層は何のためにあるのか

Apple公式のiPhone Duoページでは、内側画面を「10層以上の極薄レイヤーで構成されたインナーディスプレイには、映り込みを減らす独自のNano-texture仕上げを施しました」と説明しています。仕様表でも内側画面には反射防止コーティングと耐指紋性撥油コーティングが施されていると書かれています。つまりこの層の役目は、表面に細かい凹凸を付けて光を散らし、照明や窓の映り込みを抑えることです。

光を散らす面には、もう一つの効果があります。折り目は、画面を折るためにどうしても残る段差が光を不均一に反射することで見えるものです。艶消しの面は段差の部分も平らな部分も同じように光を散らすので、明暗の差が小さくなり、折り目が目立たなくなります。Appleのページの「驚くほど平らでなめらか」は、この層があってこその見え方だったわけです。今回の動画は、層を一枚取り去るだけで、その下にあるパネルは他社と同じように折り目が見える折りたたみ画面だということを示しています。

この層が剥がれること自体は、Appleも説明しています。当ブログでもお伝えした通り、Appleのハードウェアエンジニアリング担当バイスプレジデントのKate Bergeron氏は、内側画面のカバー層は交換できる部品で、剥がして新しいものに替えられると説明しています。Appleの想定は、Apple Storeか正規サービスプロバイダで剥がして貼り替える、というものです。Appleの説明は、店頭か正規サービスプロバイダでの交換を前提にしています。

剥がすと失うもの:映り込みの抑制、指紋への強さ、そして8,800円

まず失うのは映り込みの少なさです。層の下は光沢面なので、天井の照明や窓の光がそのまま画面に映ります。7.6インチの大きな画面で動画や電子書籍を見るときに、他社の折りたたみスマートフォンと同じ映り込みと付き合うことになります。

次に指紋です。耐指紋性撥油コーティングは表面に施すものなので、表面の層ごと剥がせば一緒に無くなります。加えて、剥がした後に出てくるのは折り目の見える光沢面ですから、見た目の上でiPhone Duoを他社の折りたたみスマートフォンと分けていた要素は、ほぼこの一枚に集中していたことになります。

そしてお金です。Appleの日本の修理料金ページでは、iPhone Duoの保証外修理料金として「カバー層の損傷」が8,800円、「インナーディスプレイの損傷」が182,800円と案内されています。いずれも税込で、最終的な金額は診断後に確定します。AppleCare+に加入していれば、カバー層の交換は3,200円です。層だけなら8,800円で元に戻せる計算ですが、動画のように素手で引きはがした場合に、下の画面を傷めずに済むのか、またそれが保証や修理の受付でどう扱われるのかは、Appleの公開情報からは確認できません。剥がした層は自分では貼り戻せないので、やってしまえば最低でも8,800円と正規窓口への持ち込みが待っています。

パネルはサムスンディスプレイ製という報道、折り目が同じなのは当然

iPhone Duoの内側画面はサムスンディスプレイが供給しているとされています。アンダーディスプレイFaceTimeカメラ、つまり画面下にカメラを隠す仕組みも、サムスンディスプレイの技術を使っていると報じられています。Appleの幹部は海外メディアのインタビューで供給元の名前を出さず、Appleの仕様に合わせて一から作った部品だと強調しています。

サムスンディスプレイのパネルだとすれば、折りたたみの画面そのものはGalaxy Z Foldシリーズと同じ会社が同じ世代の技術で作ったものです。折り目の出方がサムスンの折りたたみスマートフォンと同程度になるのは、むしろ自然な結果といえます。Appleが独自に足したのは、その上に乗せた一枚のナノテクスチャの層です。見方を変えれば、パネルの折り目はナノテクスチャで誤魔化していた、と取ることもできます。今回の動画は、その一枚を取り除いて中身を見せてしまったわけです。

小龍的にはこう思った

私は折りたたみスマートフォンについては現在はvivo X Fold5をもう1年ほど使っています。3年目くらいで3台乗り継いできています。下の2枚は、その1年使った私のvivo X Fold5の、先ほど折り目がよくわかるように画面を消して映り込みを極力減らした状態で、iPhone 17 Pro Maxで撮影した写真です。

vivo X Fold5(約1年使用後)
画像:筆者が約1年使用したvivo X Fold5
vivo X Fold5(約1年使用後)
画像:筆者が約1年使用したvivo X Fold5

剥がした後のiPhone Duoの画面と見比べても、折り目は大差ないですね。発売直後の端末から、1年使った他社機と同じ折り目が出てくるということは、折り目を減らす技術そのものに差はなく、上に貼ったマットな層で見えなくしていただけ、ということを意味しています。正直、めちゃくちゃ値段が高いデバイスにしてはお粗末と言わざるを得ません。

ナノテクスチャの層そのものは、映り込みを減らし折り目も隠してくれる、よくできた一枚です。中国の折りたたみスマートフォンも内側にはメーカーが最初から薄いフィルムを貼っていて、それをわざわざ剥がして使う人はごく少数です。iPhone Duoも同じで、剥がさなければ何も起きないはずです。364,800円の端末の、8,800円で貼り替えられる部品を、動画の真似をして自分で剥がす理由はどこにもありません。

とはいえ、この動画で「iPhone Duoは折り目がない」という宣伝文句の受け取り方は変わります。折り目は無いのではなく、見えにくくしてあるだけです。店頭でiPhone Duoを見るときは、画面を点灯させた状態だけでなく、画面を消して照明の反射を当てた状態でヒンジの部分を見てみると、層の下にある折り目の存在がうっすらと分かるはずです。そこが気になる方は、ナノテクスチャの質感と合わせて、ご自身の目で確かめた上で判断されるのがよいと思います。

記事は以上です。

(記事情報元:中国のSNSで拡散した動画(2026年10月)、Apple公式のiPhone Duoページ)

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