Apple初の折りたたみiPhone【iPhone Duo】が、本日2026年10月23日(金)に日本を含む70以上の国と地域で発売されました。10月30日にはさらに28の国と地域に広がります。発売に合わせてAppleはNewsroomで、iPhone Duoに最適化したアプリに「Made for iPhone Duo」バッジを付けると発表し、NetflixやMicrosoft Word、Zoomなど60本近くのアプリを名指ししました。一方で日本のApple Storeでは発売日当日の店頭販売(予約なしの飛び込み購入)が無く、オンラインでの受け取り予約が必須となっています。この記事では、発売日の時点で日本の購入者に関係する事実を一つにまとめます。

日本のApple Storeは店頭在庫なし、受け取り予約必須
GSMArenaが伝えたAppleの声明によると、予約なしで店頭に来た客向けの発売日在庫が「限定的」ながら用意されるのは、米国・英国・ドイツ・カナダ・オーストラリア・シンガポールなど14か国と、イタリアの一部店舗、マカオ(発売日のみ)です。日本・中国本土・香港・台湾・韓国・フランス・インド・マレーシア・タイ・UAEのApple Storeでは発売日の店頭販売が無く、オンラインのApple Storeで受け取り日時を予約してから店舗へ行く形になります。Appleは予約開始以来の需要を「並外れた」ものだと説明し、店頭分もすぐに売り切れる見込みだとしています。購入は1人2台までです。
日本が「飛び込み購入なし」の側に入っているのは、当ブログで先日お伝えしたApple Storeが予約なしでは買えないという案内のとおりです。発売日分の予約は30分で完売し、日本の出荷予定が来年1月22日まで伸びていたことを考えると、店頭に回せる在庫が日本には無かったということでしょう。つまり日本で今日店頭に並んでも、Apple Storeではまず買えません。
ただしApple JapanのiPhone Duoページのよくある質問には「apple.com/jpと特定の通信事業者およびパートナーの店舗で2026年10月23日から購入できます」「パートナーによっては在庫が限られている場合があります」と書かれています。Apple Storeの店頭が無理でも、NTTドコモ・au・ソフトバンクなどキャリアの店舗や量販店には初日の在庫が少量ある可能性が残っているということです。どの店に何台あるかはAppleもキャリアも公表していません。
なお9to5Macによると、発売日配達分の予約注文は22日(米国時間)の時点で「出荷済み」表示に切り替わっています。発売日分を確保できた人は、今日中に手元に届くはずです。
「Made for iPhone Duo」バッジ、名指しされた約60本の中身
AppleはNewsroomで、iPhone Duoに最適化したアプリを商品ページ上の「Made for iPhone Duo」バッジで見分けられるようにすると発表しました。App Storeには本日からiPhone Duo向けのアプリとゲームの特集も並びます。名指しされたアプリは当ブログで数えて58本で、主なものは次のとおりです。
- 動画・エンタメ:Netflix、Apple TV、Prime Video、Paramount+、MLB、PGA Tour
- 仕事:Microsoft Word、Outlook、Zoom、Slack、Salesforce、Fantastical、Notewise、Things、Bear
- 制作・SNS:Instagram、Edits、Detail、VLLO
- ゲーム:Asphalt Legends、Zenless Zone Zero(11月にDuo対応へ更新)、UnGodly(11月配信)、Sneaky Sasquatch、Retrocade、Deck-Man
- 生活・移動:NYT Cooking、OpenTable、DoorDash、Yelp、Lyft、American Airlines、United Airlines、Flighty
- 地域別:中国はiQIYI・WPS Office・Xmind・Weibo・AMap(高徳地図)・rednote・Taobao、韓国はWEBTOON・NAVER SERIES・KakaoTalk・KakaoPage・BAND、欧州はAirmail・Craft・Tiimo、中南米はTripsy・SmartGym・Moises
Appleの説明では、7.6インチの内側ディスプレイはiPhone 18 Pro Maxより50%大きく、外側の5.4インチと縦横比が同じなので、アプリは開閉に合わせてそのまま拡大縮小されます。iPhoneとして初めて2つのアプリを左右に並べるSplit Viewが使えます。Prime Videoは半分だけ開いた状態で上半分に再生画面、下半分にX-Rayの情報を出すといった、折りたたみの角度に応じた画面構成(Hinge API)まで用意されています。Worldwide Developer Relations担当バイスプレジデントのSusan Prescott氏のコメントもあります。「開発者コミュニティの反応は信じられないほどで、大きな画面と新しい操作方法をこれほど早く取り入れてくれたことに刺激を受けている」とのことです。ワークショップには19都市で2,000人超の開発者が参加したとのことです。
ここで日本の読者に関係するのは、地域別の項目に中国・韓国・欧州・中南米はあるのに日本が無いことです。Newsroomの本文に「Japan」が出てくるのは発売国の一覧の1回だけで、LINE・PayPay・Yahoo! JAPAN・楽天・メルカリといった日本のアプリの名前は一つもありません。中国向けの7本にWeChatが入っていないのも同じ構図です。日本と中国本土はどちらも予約分が完売した市場なのに、Appleが発売日に見せられた「地元のアプリ」は韓国のKakaoTalkや中国のTaobaoまでだった、ということになります。もちろんバッジが無くても従来のアプリはそのまま動きます。Newsroomに名前が無いからといって、LINEがiPhone Duoに対応しないという意味でもありません。ただ発売日の時点でAppleが保証している「大画面で使い物になるアプリ」は、日本ではNetflix・Prime Video・Word・Outlook・Zoom・Slack・Instagramといった世界共通のものだけ、と考えておいた方が正確です。
Apple Pencil対応はiOS 27.2で?Appleの公式は年内のまま
Apple JapanのiPhone Duoページのよくある質問には「iPhone DuoはApple Pencil(USB-C)に対応する予定です」「年内に利用できるようになります」とあり、発売日の時点ではまだ使えません。これについてGSMArenaは、ティップスターのMax Weinbach氏が10月21日にXで「Apple Pencil対応はiOS 27.2で入る。月曜に配信されたiOS 27.2 RCで動いた」と投稿したと伝えています。iOS 27.2の正式版は10月26日(月)前後の配信が見込まれているので、この投稿どおりなら発売からわずか3日後にペンが使えるようになります。Appleの公式な表明は9月の発表時から「年内」のままで、12月まで待つ可能性もあるという前提で書かれていた報道からすると、かなりの前倒しです。
対応するのはApple Pencil(USB-C)だけで、Apple Pencil Proや旧世代のApple Pencilは使えないとGSMArenaは書いています。片手操作に向いた「簡易アクセス」も、他のiPhoneのように画面上半分を下げるのではありません。iPhone Duoでは左右どちらかの端をタップして手元に引き寄せる形で年内に実装される見込みだと、同記事はWiredのレビューを引いて伝えています。
日本の価格は364,800円から、日本語のSiri AIは年内対応
Apple Japanの販売ページの価格は、256GBが364,800円、512GBが399,800円、1TBが469,800円、2TBが574,800円です。iPhone 16 Pro(128GB)を下取りに出した場合は256GBで実質264,800円から、キャリア契約なら8,800円引き、オンラインでドコモまたはソフトバンクへ乗り換えると20,000円引きになります(SIMフリー版は対象外)。レビューで分かったバッテリー持ちやヒンジの耐久性は、昨日の記事でまとめています。
そしてSiri AIは英語から対応を開始し、日本語は「年内」と書かれています。Apple Pencilと同じく、発売日の日本では使えない機能が2つ残っている状態での船出となりました。見切り発車みたいなものですね。正直、少し早く出しすぎたんじゃないかと思いますけど。。
小龍的にはこう思った
発売日の日本で起きていることを並べると、Apple Storeの店頭在庫は無し、予約分の出荷は来年1月、Apple Pencilと日本語Siri AIは年内、Appleが名指しした地元アプリは無し、です。それでも予約が30分で完売したということは、日本でのiPhone Duoの需要は供給をはるかに上回っているということを意味しています。Appleが店頭分を14か国に絞ったのは、発売日に行列を作っても渡せる台数が無い国で混乱を避けるためでしょう。
今日買えるかどうかで言えば、日本ではキャリアの店舗や量販店に少量の初日在庫がある可能性に賭けるか、Apple Storeの受け取り予約枠が開くのを待つかの二択です。GSMArenaによるとAppleのオンラインストアは「10月24日(土)にもう一度確認を」と案内しているので、発売日当日にApple Storeで予約枠が出る可能性は低そうです。
アプリについては、Netflix・Prime Video・Word・Outlook・Zoom・Slackといった世界共通のアプリで資料とメモを並べて仕事をする人なら初日から大画面を生かせます。LINEやPayPayを一日中使う人は、折りたたんだ5.4インチの外側画面で従来どおり使うことになるので、iPhone Duoを買う理由は当面「動画と仕事」の側にあると考えた方がよさそうです。iPhone Duoが日本で売れていることは予約状況から明らかです。LINEをはじめ日本のアプリの対応も、今後の更新で順次出てくるのではないでしょうか。
そして世界的な転売のメッカ、香港先達市場や深圳華強北でのプレミア価格についても、後でまとめて記事にしてみようかと思います。
記事は以上です。
(記事情報元:Apple Newsroom、Apple Japan、GSMArena、9to5Mac)


