【一人2台まで】iPhone Duo、日本のApple Storeも3台目で警告。中国・香港は購入ページに明記

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Apple公式オンラインストアで【iPhone Duo】の購入台数が、一人につき2台までに制限されています。Engadgetが米国・日本・スペイン・英国の4か国のApple Storeで実際に3台目をカートに入れたところ、4か国すべてで「A maximum of 2 iPhone Duo can be purchased per customer.(iPhone Duoはお一人様2台までです)」という警告が出て、台数を減らさないと先へ進めなかったということです。容量や色を変えて組み合わせても合計2台で止まります。一方で日本と米国の購入ページにはこの制限が書かれておらず、中国本土・香港・シンガポールのストアには購入ページの時点で「一人2台まで」と明記されています。当ブログで先日お伝えした「発売日分は即完売、日本の出荷予定は2027年1月22日」の続報です。

iPhone Duoの2台(ホワイトとネイビー、The Verge)
画像:The Verge(レビュー)

4か国で同じ警告、容量や色を変えても合計2台まで

Engadgetの記事(2026年10月20日)によると、米国・日本・スペイン・英国のいずれのストアでも、3台目のiPhone Duoをカートに入れた時点で上の警告が表示され、どの構成を選んでも結果は同じだったとのことです。つまり256GBを2台と512GBを1台、のような組み合わせも制限にかかります。制限がいつから入ったのかはEngadgetもMacRumorsも確認できておらず、Redditには10月16日の予約開始時に4台注文できたという人と、2台で止められたという人の両方がいると伝えています。予約開始の時点では制限が無く、あとから静かに追加された可能性が高いといえそうです。

Engadgetが確認した時点の出荷予定は4か国とも1月22日で、当ブログが予約開始から約30分後に実測した日本の「2027年1月22日」と同じです。米国ではBest Buyが512GBを11月10日、256GBを12月14日の受け取り予定で受け付けているということで、Apple直販より早い経路が残っています。Appleは今回の制限について新たなコメントを出しておらず、Engadgetは「複数のアカウントやカードを使い分ける転売業者をどう防ぐのかは不明」と書いています。

日本と米国の購入ページには書かれず、中国・香港・シンガポールには明記

MacRumorsは、米国の商品ページには制限の記載が無く、3台目をカートに入れたときだけ警告が出る一方で、中国本土・シンガポール・香港のストアには2台制限がはっきり書かれていると指摘しています。実際に見てみると、Apple中国本土の購入ページには「お客様一人につきiPhone Duoは2台まで」という趣旨の一文が価格の近くにあり、香港とシンガポールのページには「Limit of two iPhone Duo per customer.」と書かれています。これに対して日本の購入ページにあるのは「364,800円から」と「10月23日発売」だけで、米国のページも「1,999ドルから」と「10月23日から」だけです。

中国本土で最初から明記されているのは、Appleが品薄のたびに中国で購入制限をかけてきた経緯があるからです。9to5Macによると、中国では店頭・オンラインの両方で何度も実施されており、米国でも2012年のiPhone 5で同じ制限をかけた前例があるということです。中国本土のiPhone Duoは予約開始直後に完売し、中国聯通が2009年のiPhone購入者に最優先購入権を配るほどの状況で、転売業者が動く市場には最初から書いておき、日本や米国には後から静かに入れる、というAppleの地域ごとの使い分けがはっきり見えます。

制限が出たのは、出荷予定が来年1月まで後退した後

時系列で並べると、予約開始が10月16日午後9時、その約30分後に日本の出荷予定が2027年1月22日まで後退、2台制限の報道が10月19日から20日です。制限が報じられたのは予約開始から3日後ということは、発売日分の在庫は制限が入る前に売り切れていたことを意味しています。今回の制限で発売日分が一般の予約者に戻ってくるわけではなく、これから入る注文の上限を抑える効果しかありません。既に大量に注文できてしまった分には手が届かない後追いの対策です。

9to5Macは、eBayに転売業者のiPhone Duoが数十件出品され、5,000ドル(約79万3,000円)を超える値付けもあると報じています。米国の定価1,999ドル(約31万7,000円)との差は1台あたり約47万6,000円で、この出品価格で売れるなら、2台の上限いっぱいでも約95万円の差益になります。9to5Macは、組織的な転売業者なら複数のカード番号・メールアドレス・配送先を使って回避できると指摘していて、2台という上限だけで転売が止まるとは考えにくいところです。Appleは予約開始後に需要を「nothing short of extraordinary(並外れたもの)」と表現していますが、制限そのものについての説明はしていません。

日本で買う人への影響は小さい、1台なら関係なし

日本の読者にとって、2台制限の実害はごくわずかです。自分用に1台、あるいは家族の分を合わせて2台までなら、これまで通り注文できます。3台以上をまとめて買おうとした場合だけ止まるということになります。それよりも効いてくるのは、明後日(記事更新時点)10月23日の発売日にApple Storeの店頭で買えるのが予約者だけという点で、当ブログでも昨日お伝えしたとおり、日本と韓国の公式サイトに「予約せずに購入することはできません」と案内が出ています。今から注文するなら、1月22日の納期を受け入れるか、通信キャリアの在庫を探すかのどちらかです。

ちなみに制限が明記されている地域と日本の価格を256GBでそろえると、米国が1,999ドル(約31万7,000円、売上税別)、香港が17,499香港ドル(約35万4,000円)、日本が364,800円(消費税込み)、中国本土が15,999元(約38万円)です。日本は香港より約1万1,000円高く、中国本土より約1万5,000円安い位置にあり、米国との差は消費税を除いて比べると約1万5,000円に縮まります。一番高い中国本土が真っ先に完売し、購入ページに2台制限まで書かれているということは、価格より手に入ること自体が優先される市場だということですね。香港は日本より安いとはいえ2台制限は同じなので、香港で買って日本に持ち込む人にも、大量に運ぶ道はありません。

もちろん香港には世界の転売の聖地、先達市場があり、そこに大量に持ち込むというのが手っ取り早い方法ですが。。そもそも転売はお勧めしません。本当に手に入れたい人のところに行き渡らないのは、よくないと思うんですよね。

 

小龍的にはこう思った

小龍的には、今回の2台制限は、転売を止めるというより、転売業者へのさらなる在庫の流出を抑えるための歯止めだと考えます。Appleが本気で転売を防ぐつもりなら、予約開始の時点で全地域の購入ページに書いていたはずです。中国本土・香港・シンガポールには最初から明記し、日本と米国にはカートの奥でだけ効かせるという形は、Appleが転売の起きやすい市場を分かったうえで、それ以外の地域には目立たないように後から入れたということになります。

折りたたみiPhoneとして初めてのモデルで、発売日分が30分で消え、eBayでは定価の2.5倍の値が付き、中国本土では17年前の顧客にまで優先権が配られます。この状況で、日本から1台欲しい人にとっての本当の問題は購入制限ではなく1月22日という納期です。Appleは一部の注文の納期を前倒ししてきていますが、日本の前倒し表示はシステムのバグだったことが昨日分かったばかりで、日本ユーザーは暫く様子を見た方がよさそうです。発売日に店頭へ並んでも購入は予約者に限られますので、転売価格で飛びつくより、通信キャリアの在庫をこまめに見る方が結果的に早く手に入るのではないでしょうか。

いずれにしても、この値段では普通の人は1台でも購入を渋るレベルで、2台以上買いたいという人は殆どいないのが現状なのではないでしょうか。転売業者達はどんな手を使ってでもできるだけ多く手に入れようとしますが、まずは複数の手段を持っていない転売業者をシャットアウト、というような動きになったのではないかと思われます。

記事は以上です。

(記事情報元:Engadget、MacRumors、9to5Mac、Apple(日本)。円換算は1ドル=158.61円、1香港ドル=20.21円、1元=23.74円で、いずれも三菱UFJ銀行が2026年10月20日に公表した対顧客外国為替相場の仲値TTMで計算した参考値です)

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