【来週発表か】OLED版iPad mini 8は799ドル説、日本は約13万3,000円でiPad Air超え?

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MacRumorsが10月20日(米国時間)、来週の発表が見込まれる次期【iPad mini 8】の噂をまとめました。Appleが告知した10月28日(日本時間29日午前2時)の「Pro and tell」で、OLED化・A20 Pro・前面カメラの横向き化・スピーカー穴の無い筐体が一度に変わる見込みです。気になるのは価格で、Bloombergのマーク・ガーマン氏は現行の約9万5,000円(599ドル)から「799ドルに近い」、つまり約12万6,700円まで上がると見積もっています。この比率を日本の現行価格99,800円に当てはめると約13万3,000円となり、11インチiPad Airの129,800円を上回る計算です。

iPad mini 8

Appleのコードが示す外観と、噂の新機能

MacRumorsのまとめを分野ごとに並べると次のとおりです。チップはTSMCの2nm工程で作られるA20 Proで、現行のA17 Pro比でCPUは最大約1.5倍、GPUは最大約2.5倍、Neural Engineは16コア2基の計32コアになるとしています。メモリは現行の8GBから12GBへ増え、画面は少し大きくなるOLEDで、ベゼルは細くなり、前面カメラは横向き位置へ移ります。通信は自社設計のN1チップでWi-Fi 7とBluetooth 6に対応し、セルラーモデルは自社設計のモデムC1XまたはC2を積み、音響はスピーカー穴の無い新設計、そしてiPad miniでは初となるIP等級の防水が加わる見込みです。

このうち外観は噂ではなく、Apple自身のコードが根拠です。9月25日のMacRumorsの記事によると、同サイトのAaron Perris氏がAppleのコードの中から新型の製品画像を見つけ、前面カメラが横向き位置に移り、画面上部のガラスにiPhoneの受話口のような細い溝が切られ、音量ボタンと電源ボタンは上側面に残ることが確認されています。横向きカメラへの移行はiPad miniが最後で、これでiPadの全機種がそろいます。見つかった画像は前面だけなので、背面や側面がどう変わるかはまだ分かっていません。

チップの世代は、現行機からの変わり方が一番大きい点です。現行のiPad mini(A17 Pro)は2024年10月の発売時点で1年前のiPhone Proのチップを積んでいましたが、A20 Proは今年のiPhone Duoに載っているのと同じ最新のチップです。1世代落ちのチップで価格を抑える従来の位置づけから、最新チップを積む小型機へ変わるということは、値上げの理由もここにあるといえそうです。発表日については、Bloombergが「10月27日かその前後」と伝えていた日程が、Appleの招待状で28日に確定しています。

799ドルなら日本は約13万3,000円、11インチiPad Airより高くなる計算

MacRumorsが10月12日に伝えたところによると、ガーマン氏はニュースレターPower Onで、OLED版iPad miniは現行の約9万5,000円(599ドル)より「かなり高くなる」と自身の情報源から聞いたとし、具体的な額については取材情報ではなく本人の見積もりとして「799ドルに近い」(約12万6,700円)と書いています。現行の米国価格599ドル(約9万5,000円)は今年6月に100ドル(約1万5,900円)値上げされたもので、Appleはメモリとストレージチップの価格高騰を理由に挙げていました。799ドルになれば米国では2段階目の値上げで、2年前の発売時の約7万9,100円(499ドル)から約4万7,600円(300ドル)高くなります。

日本の価格に置き換えてみるとこうなります。現行機の128GB Wi-Fiモデルは99,800円で、599ドルに対する比率は1ドル=約166.6円です。市場の為替より円安寄りに置かれていて、当ブログが9月にOLED版の価格を試算したときも同じ比率を使いました。799ドルにこの比率を当てると99,800円×799÷599=約13万3,100円で、Appleの日本価格の付け方(下3桁が800円)に合わせるなら13万2,800円か13万3,800円あたりになります。きりのよい約13万3,000円で考えると、現行機からは約3万3,000円、率にして約33%の値上げです。市場レートで単純に換算した約12万6,700円との差は、Appleが日本価格に置いている円安側のマージンの分です。

この額を日本のiPadの価格表に並べると、位置づけの変化がはっきりします。無印のiPad(A16)が74,800円から、現行iPad miniが99,800円から、11インチiPad Air(M4)が129,800円からですので、約13万3,000円のiPad miniは11インチiPad Airより3,300円ほど高い機種になります。画面の小さい方が高いという逆転が、米国で799ドル(約12万6,700円)になれば日本でも起きるということです。iPad AirはM4チップを積んでいますが画面は従来型の液晶です。一方、OLEDパネルと12GBメモリ、最新のA20 Proを積むiPad miniの方が部品代は上になります。Appleは画面の大きさではなく、中身で値段を付けているということになります。

もちろんガーマン氏の見積もりが外れて699ドルで収まれば、当ブログが9月に試算したとおり約11万6,500円で、iPad Airより1万3,300円安いままで残ります。日本価格の範囲は約11万6,500円(699ドル)から約13万3,000円(799ドル)までで、分かれ目は米国価格がどちらになるかの一点となるでしょう。

OLEDでも60Hzの可能性、発表当日に見たい仕様

OLED化で確定していないのがリフレッシュレートです。当ブログが9月にお伝えした段階では60Hz説でしたが、MacRumorsが10月15日に伝えたところによると、ガーマン氏はポッドキャストで、Appleが60Hzと120Hz(ProMotion)の両方を試していると聞いたと述べ、どちらに決まったかはまだ分からないとしています。

OLEDは黒の締まりとコントラストの話で、スクロールの滑らかさは別の仕様です。Appleの日本の現行iPad miniの仕様ページにはProMotionの記載が無く、iPadの比較表で「ProMotionテクノロジー」が付くのはiPad Proだけですので、29日未明に新型の仕様ページが出たら、ディスプレイの項にこの一行があるかどうかを見れば分かります。

120Hzなら13万円超えにも納得しやすく、60Hz据え置きなら画面の進化はOLEDの発色と黒の表現だけでその値上げ?となります。もちろんそれ以外にも値上げの要因はあるのですが。。

日本の読者に関わる2点、Siri AIの日本語とiPhone Duoとの2台持ち

メモリ12GBについてMacRumorsは、Siri AIの声の速さや表情を変える機能に対応するためだと説明しています。当ブログで昨日お伝えしたとおり、日本語のSiri AIを含む更新はRC版まで来ていて、正式版は来週と見込まれています。新型iPad miniが日本で発売される頃には、日本語でもSiri AIが使える状態で手元に届くということになりそうです。

iPhone Duoとの比較も、価格の前提が変わります。9月の記事では新型iPad miniを約11万6,500円として、iPhoneとの2台持ちとiPhone Duo(364,800円から)1台への集約を比べました。新型iPad miniが約13万3,000円なら2台持ちの合計は約1万6,500円増え、iPhone Duoとの差はその分だけ縮まります。それでもiPad mini単体で見ればiPhone Duoの約36%、3分の1強の価格に収まりますので、iPhone Duo 1台にまとめるか、iPhoneに小さいiPadを持ち足すかという構図そのものは変わりません。

小龍的にはこう思った

小龍的には、iPad miniがiPad Airより高くなるという逆転をどう受け止めるかが、この新型の評価を決めると思います。

今までのiPad miniは「小さいから少し安い」機種でしたが、A20 Pro・12GBメモリ・OLEDをそろえて13万円を超えるなら、「小さいのに中身は一番新しい」機種に変わります。この大きさでなければ困る人、つまり鞄やジャケットのポケットに入る大きさで電子書籍や手書きのメモ、移動中の動画を済ませたい人には、価格が上がっても購入の対象として変わらないことになります。一方で机の上で資料を広げる使い方が中心なら、3,300円安い11インチiPad Airの方が画面の広さの分だけ得ということになります。

買い替えを考えている現行iPad miniのユーザが29日午前2時の発表で見る所は3つです。日本の価格が13万円を超えるか、仕様表にProMotionの文字があるか、そしてIP等級の数字です。10月13日の「Welcome home」と同じ形式なら、Appleの日本のニュースルームに同じ時刻に日本語のプレスリリースが出て、税込価格と発売日はその場で分かるはずです。現行機は今も99,800円で買えますので、OLEDと最新チップに3万円以上を払うかどうかは、この3点を見てから決めれば十分間に合います。

私個人的には、iPhone Duoを予約したのはちょっと早とちりしてしまったかな。。と思っています。もしiPad miniが噂の仕様通りなら、十分iPhone Duoと比較できるレベルで、しかも値段は3分の1強。もちろんiOSとiPadOSの違いはありますが、折りたたみができるかできないかだけでこれだけ変わるとさすがに理不尽さを感じてしまいます。

記事は以上です。

(記事情報元:MacRumors、Apple。ドル額の円換算は1ドル=158.61円、三菱UFJ銀行の公表相場の仲値TTM(2026年10月20日公表、TTS 159.61円とTTB 157.61円の平均、出典)を使用。新型の日本価格の試算には、本文に示した現行の日米価格の比率を使用しています。)

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