Appleは米国時間2026年10月19日(日本時間20日未明)に、【iOS 27.2】とiPadOS 27.2のRC版(リリース候補版。問題が見つからなければそのまま正式版として配信されるビルド)を開発者向けに配信しました。macOS 27.2、watchOS 27.2、tvOS 27.2、visionOS 27.2のRC版も同じ日にそろっています。MacRumorsによると、iOS 27.2ではSiri AIがフランス語、日本語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語に拡大します。日本語設定のiPhoneではiOS 27にしても従来のSiriしか使えない状態が続いてきましたが、ようやく日本語でもSiri AIが使えるようになります。正式版は来週にも配信される見込みです。HomePod側では、HomePod mini 2で導入された天面が光る「Sound Glow」がHomePod(第2世代)と初代HomePod miniにも広がり、第4世代Apple TV 4Kと組み合わせた4台サラウンドにも対応します。

日本語Siri AIは予告どおり10月に、英語開始から約1か月半
Appleは9月14日の発表文で、Siri AIを「10月より、フランス語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語に加えて日本語でもベータ版で提供開始する」と予告していました。Appleの日本公式ページの方は10月20日時点でも「年内に日本語でも利用できるようになります」という控えめな書き方のままで、当ブログでもこちらを根拠に「日本語は年内予定」とお伝えしてきました。MacRumorsによると、iOS 27.2のbeta 1の時点で既に同じ5言語が使える状態だったということです。今回のRC版で、発表文どおりの10月中の配信がほぼ確実になりました。日本語のSiri AIも英語版と同じくベータ版という扱いです。
前回のApple Intelligenceは、米国英語での提供開始(2024年10月28日)から日本語対応(2025年3月31日、iOS 18.4)まで154日、約5か月かかりました。今回のSiri AIは、英語版がiOS 27の配信日である9月15日に始まり、正式版が来週(10月26日の週)に出れば日本語対応までは41〜45日です。約5か月から約1か月半へ、待ち時間は3分の1以下に縮まります。当ブログでもお伝えした通り、EUのiPhoneとiPadではSiri AIの提供が最短でも約5か月遅れるとみられていますので、日本はEUより先にSiri AIを使えることになりそうです。
利用条件はこれまでのApple Intelligenceと同じです。Appleのサポートページによると、対象はiPhone 15 Pro/15 Pro Max、iPhone 16以降のモデル、iPhone Airで、デバイスの言語とSiriの言語を同じ対応言語にそろえておくことが条件です。iPhone 15やiPhone 14以前は、iOS 27.2に更新してもSiri AIの対象外です。また、Siri AIを含むサーバー側のモデルを使う一部の機能には1日の利用回数の上限があり、将来は有料で上限を広げる予定だと日本公式ページの脚注に書かれています。
英語版のSiri AIについては、応答の遅さやアラーム・タイマーの不調など5つの不満点と、従来のSiri(Siri Classic)への切り替え方を当ブログでもお伝えしました。英語版の開始からまだ1か月あまりですので、日本語版でこれらがどこまで直っているかはまだわかりません。
正式版は来週にも配信か、RC版は最終確定前の段階
9to5Macによると、今回のRC版で問題が見つからなければ、このビルドがそのまま全ユーザー向けに配信されます。MacRumorsは10月中の正式配信、早ければ来週と予想しています。もちろんRC版で不具合が見つかれば2本目のRC版が出て、配信は後ろへずれることになります。
iOS 27.2のSiri AI以外の変更点として、9to5MacとMacRumorsは以下の4つを挙げています。Apple TVアプリのプロファイル機能、グループFaceTimeのデュアルキャプチャ、ポッドキャストアプリのエピソード整理方法の変更、そしてEU向けのApp Tracking Transparencyの拡張プロンプトです。iOS 27で加わったCall Context(通話相手の企業に合わせて、メールにある予約番号や注文番号を通話画面に出す機能)は、記念日の通知にも対応します。Apple Musicアプリのアイコンも赤から白黒に変わり、アプリ内では選択中のタブだけが青で表示されます。一方、ベータ版で試されていた刷新版のヘルスケアアプリはbeta 4で取り下げられ、年内の別のアップデートに回るということです。
HomePodソフトウェア27.2:Sound Glowが旧モデルにも、天面タッチの無効化も
MacRumorsによると、HomePodソフトウェア27.2では、HomePod mini 2の新機能として発表された「Sound Glow」がHomePod(第2世代)と初代HomePod miniでも使えるようになります。天面が再生中の曲のアルバムアートワークに由来する色で、音に合わせて光る機能です。曲だけでなくPodcastやAppleのアンビエントミュージックにも反応します。HomePodの設定でオンにでき、Apple TVとペアリングしているときはApple TVのコントロールセンターからも切り替えられます。対象外は2018年の初代HomePodだけです。同じ記事によると、HomePodをMacの既定のスピーカーとして使う機能も加わります。
もう1つの追加が「Lock Controls」です。9to5Macによると、ホームアプリのHomePodの設定に加わる項目で、天面に触れたときに音を再生したり操作を受け付けたりしないようにします。インターホン、タイマー、アラーム、到着確認(Check In)、FaceTimeの着信はタッチに反応したままです。小さな子どもやペットが天面を叩いて勝手に音楽が鳴る、という悩みへの対策です。対応モデルはRC版を調べたリーカーの情報によるもので、2018年の初代HomePodを含む全モデルで使えるということです。
4台サラウンドは新Apple TV 4K(11月13日発売)が必須
MacRumorsによると、tvOS 27.2とHomePodソフトウェア27.2では、HomePodを4台使ったサラウンド再生に対応します。組み合わせはHomePod mini 2が4台、HomePod(第2世代)が4台、またはHomePod(第2世代)2台とHomePod mini 2が2台の3通りで、ペアごとに同じモデルをそろえる条件が付きます。初代HomePodと初代HomePod miniは対象外です。設定はApple TV上で行い、iPhoneのApple TV Remoteアプリから始めることもできます。4台はApple TVとホームシアターのグループを組み、別々のスピーカーではなく1つのアクセサリとして扱われます。スピーカーは部屋の中での位置を検出し、音のタイミングとレベルを自動で合わせます。
対応するApple TVは11月13日発売の第4世代Apple TV 4Kで、旧型のApple TVは対象外です。HomePod mini 2の発売は10月30日ですので、HomePod mini 2を4台そろえてもサラウンドを試せるのは2週間後です。費用は当ブログでもお伝えした通り、HomePod mini 2が4台で99,200円、新しいApple TV 4Kが49,800円で合計149,000円、2台をHomePod(第2世代、59,800円)に置き換えると219,000円です。HomePod(第2世代)を既に2台持っている人なら、買い足すのはHomePod mini 2を2台(49,600円)と新しいApple TV 4Kで、合計99,400円です。
機種ごとに整理すると、初代HomePod miniはSound Glowは使えるものの4台サラウンドには参加できず、初代HomePodはSound Glowもサラウンドも対象外で、今回の恩恵はLock Controlsだけです。HomePod(第2世代)を2台持っている人が残りの2台に手持ちの初代HomePod miniを使う、という組み方も対象外ですので、サラウンドを組むならHomePod mini 2を2台買い足す必要が出てきます。
小龍的にはこう思った
日本のユーザーにとって今回のiOS 27.2の本題は、Siri AIが日本語で使えるようになることに尽きます。当ブログでは9月の発表以来、日本公式ページの「年内」という案内を根拠に「日本語は年内予定」と書き続けてきました。結果的にはAppleの発表文どおりの10月、英語版から約1か月半での日本語対応となります。EUのiPhoneユーザーよりもかなり早い順番となりました。
2024年6月の発表から2年以上待たされたSiri AIですので、日本語版が英語版からさほど遅れずに出てくるのは素直に歓迎ですね。
ただし、英語版で報告された5つの不満点は、英語版の開始からまだ1か月あまりですので、日本語版にもそのまま残っている可能性が高いと考えます。毎朝のアラームや料理中のタイマーをSiriに任せている人は、正式版が来たらまずそこを日本語で試してみて、ダメなら従来のSiriに戻せばよいということになります。
英語版では設定からSiri Classicへ戻せる作りになっていますので、日本語版でも同じ手が使えると思われます。
HomePodやApple TVでの日本語Siri AIについては、今回のRC版の報道でも触れられておらず、いつ使えるようになるのかは不明です。AppleのHomePod mini 2と第4世代Apple TV 4Kの発表文では、Siri AIは後日のアップデートで英語の8か国から始まるとされています。iPhoneで日本語のSiri AIが使えるようになっても、HomePodとApple TVは当面は従来のSiriのままと考えておいた方がよさそうです。
また、中国本土では12月にApple Intelligenceの基本機能が始まるもののSiri AIは対象外と報じられていますので、日本語でSiri AIが使える日本と、Siri AIなしの中国本土との差は当面続きそうです。
小龍的にはHomePod側で地味に大きいのはLock Controlsだと思います。天面を触って勝手に鳴り出す問題は、子どもやペットのいる家庭では長年の悩みでしたので、初代HomePodまで対象に入れてきたのは好感が持てます(ちなみに私も初代HomePodユーザです)。一方で4台サラウンドは、HomePod mini 2を4台と新しいApple TV 4Kをそろえて約15万円、HomePod(第2世代)を混ぜると約22万円です。
現実的なのはHomePod(第2世代)を既に2台持っている人が約10万円で組む形で、初代HomePod miniを使い回せないのは残念なところです。
しかしオーディオマニアの方々は音源とアンプとスピーカーはそれぞれ高額な有線でアナログ接続しないと気が済まず、音源自体もデジタルは嫌がると思うので、HomePod miniを複数台置いて皿うどん(失礼)のような使い方をされているユーザがどれくらいいらっしゃるのかは、疑問ですが。。
記事は以上です。
(記事情報元:MacRumors、9to5Mac、Apple(日本))





