Appleは日本時間本日2020年11月6日未明(午前2時頃)に、iPhone用OS、iOS 14.2及びiPad用OS、iPadOS 14.2をリリースしました。一つ前のバージョン、iOS/iPadOS 14.0.1リリース(10月21日)から半月程度でのリリースとなり、iOS 14.1は比較的短命だったといえます。また、iOS 14.1から小数点二桁アップデートを経ずにいきなりiOS 14.2にアップデートしたのは珍しいことです。
ということで今回は小数点1桁アップデートとなり、機能改善とバグ修正がメインと書いてありますが、新機能でフィーチャーされているのは絵文字の増加くらいで、殆どがバグ修正に終始している感じがします。。本当に小数点一桁アップデートレベルかといわれると疑問です。
iOS 14.2アップデートの内容・修正点、リリースノート
AppleはiOS 14.2のアップデートのリリースノートで、以下のように記しています。
iOS 14.2には、iPhone用の以下の機能改善が含まれます:
- 動物、食べ物、顔、家庭用品、楽器、性差別のない絵文字など、100種類以上の新しい絵文字
- ライトモードとダークモードの両方のバージョンでデザインされた8枚の新しい壁紙
- 拡大鏡で近くにいる人を検知し、iPhone 12 ProおよびiPhone 12 Pro Maxに搭載されているLiDARセンサーでその人との距離を報告可能
- MagSafe対応iPhone 12レザースリーブに対応
- AirPodsのバッテリー充電を最適化し、AirPodsがフル充電された状態の時間を減らすことで、バッテリーの劣化速度を抑制
- ヘッドフォンの音量通知機能によって、音量が聴覚に影響を及ぼす可能性があるときに警告
- 新しいAirPlayコントロールで家中にエンターテイメントをストリーミング
- iPhone、iPad、Apple Watch、AirPods、CarPlayでHomePodおよびHomePod miniのインターコムに対応
- HomePodをApple TV 4Kに接続してステレオ、サラウンドサウンド、ドルビーアトモスオーディオを再生可能
- 接触通知に関する統計情報を、個人を特定しない形で対象の公衆衛生当局に提供するオプションを追加
このリリースには、以下の問題の修正も含まれます:
- ホーム画面のDockでAppが機能しなくなる問題
- カメラを起動したときに、カメラファインダーが黒く表示されることがある問題
- パスコードを入力しようとしたときに、ロック画面のキーボードをタッチしても認識されない可能性がある問題
- “リマインダー”で過去の時間がデフォルトで設定されることがある問題
- “写真”ウィジェットにコンテンツが表示されないことがある問題
- “天気”ウィジェットで華氏を設定しているのに最高気温が摂氏で表示されることがある問題
- “天気”の“これから1時間の降水確率”の表で、雨の止む時間が誤って表示されることがある問題
- “ボイスメモ”の録音中に電話がかかってくると中断される問題
- Netflixのビデオを再生中に画面が黒くなることがある問題
- Apple Watch Appを開いているときに、予期せずApple Watch Appが終了することがある問題
- 一部のユーザで、“ワークアウト”のGPS経路やヘルスケアデータがApple WatchとiPhone間で同期されない問題
- CarPlayダッシュボードで、オーディオが“再生停止中”と誤って表示される問題
- デバイスがワイヤレスで充電されない可能性がある問題
- iCloudバックアップからiPhoneを復元した場合、またはiPhoneの移行機能を使用して新しいiPhoneにデータを転送した場合に接触通知が無効になる問題
Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:
iPadOS 14.2アップデートの内容・修正点、リリースノート
AppleはiPadOS 14.2のアップデートのリリースノートで以下のように記しています。
iPadOS 14.2には、iPad用の以下の改善が含まれます:
- 動物、食べ物、顔、家庭用品、楽器、性差別のない絵文字など、100種類以上の新しい絵文字
- ライトモードとダークモードの両方のバージョンでデザインされた8枚の新しい壁紙
- 拡大鏡で近くにいる人を検知し、12.9インチiPad Pro(第4世代)および11インチiPad Pro(第2世代)に搭載されているLiDARセンサーでその人との距離を報告可能
- “カメラ”のシーン検出では、インテリジェントな画像認識を使用してシーン内のオブジェクトを識別し、iPad Air(第4世代)の写真を自動的に改善
- “カメラ”の自動FPSでは、ビデオ撮影時に自動的にフレームレートを下げて低照度での撮影品質を改善し、iPad Air(第4世代)のファイルサイズを最適化
- AirPodsのバッテリー充電を最適化し、AirPodsがフル充電された状態の時間を減らすことで、バッテリーの劣化速度を抑制
- 新しいAirPlayコントロールで家中にエンターテイメントをストリーミング
- iPhone、iPad、Apple Watch、AirPods、CarPlayでHomePodおよびHomePod miniのインターコムに対応
- HomePodをApple TV 4Kに接続してステレオ、サラウンドサウンド、ドルビーアトモスオーディオを再生可能
このリリースには、以下の問題の修正も含まれます:
- カメラを起動したときに、カメラファインダーが黒く表示されることがある問題
- パスコードを入力しようとしたときに、ロック画面のキーボードをタッチしても認識されない可能性がある問題
- “リマインダー”で過去の時間がデフォルトで設定されることがある問題
- “写真”ウィジェットにコンテンツが表示されないことがある問題
- “天気”ウィジェットで華氏を設定しているのに最高気温が摂氏で表示されることがある問題
- “ボイスメモ”の録音中に電話がかかってくると中断される問題
- Netflixのビデオを再生中に画面が黒くなることがある問題
Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:
iOS/iPadOS 14.2の主な変更点
今回は小数点1桁アップデートということで、機能改善・追加があるはずなのですが。。
今回目立ったところでは、機能追加は
- 動物、食べ物、顔、家庭用品、楽器、性差別のない絵文字など、100種類以上の新しい絵文字
- ライトモードとダークモードの両方のバージョンでデザインされた8枚の新しい壁紙
このくらいです。あとは新規で発売されたiPad Air 4やHomePod miniの機能強化くらいでしょうか。
個人的にはAirPodsの充電が100%にならないところが気になります。またNetFlixが黒く再生されるのは実際にiOS 14.1で体感していたので、この修正はありがたいですね。
Appleは他のOSの新バージョンもリリース
同時に、Appleの他のOSも新バージョンがリリースされています。
watchOS 7.1
Apple Watch用のOS、watchOSが7.1にアップデートしています。バージョン番号がiOSと足並み揃わないのはいつもの通り。。そしてwatchOS 7.1のリリースノートには以下のように記されています。殆どがバグ修正ですね。
watchOS 7.1には、新機能、機能改善、およびバグ修正が含まれます。
- ヘッドフォンの音量が聴覚に影響を及ぼす可能性がある場合に通知する機能を追加
- 韓国とロシアでApple Watch Series 4以降の“心電図” Appに対応
- 韓国とロシアで不規則な心拍の通知に対応
- 一部のユーザがApple WatchでMacのロックを解除できなかった問題を解決
- Apple Watch Series 6でユーザが手首を上げたときに画面が暗いことがある問題を修正
Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:
tvOS 14.2
Apple TV用のtvOSも14.2にアップデートされています。バグ修正がメインのようです。
アップデートはOTAで可能
iOS 14.2/iPadOS 14.2へのアップデートは、端末の設定>一般>ソフトウェアアップデート、或いはiTunesから可能です。なお、アップデートパッケージのサイズは小数点1桁アップデートのため、1.4GBと少し大きめです。
アップデートにかかる時間はデバイスやネットワーク環境などによって変わりますが、アップデート実行中には作業ができなくなるので、できるだけ時間に余裕を持って行いましょう。また、安定したWi-Fiが入るところで充電をしながら行うのが確実です。一番いいのは寝る前にダウンロードして、その後インストール(アップデート)指示をしておくことですね。
最新ハードウェアiPhone 12シリーズ/iPhone SE 2/iPad Air 4/iPad 8用を含む、iOS 14.2/iPadOS 14.2オリジナルファームウェアのダウンロードはこちらから
最新の【iPhone 12 mini/iPhone 12/iPhone 12 Pro/iPhone 12 Pro Max/iPhone 11/iPhone SE 2/iPad Air 4/iPad 8】用も含め、iOS 14.2/iPadOS 14.2のファームウェア(OFW)のダウンロードリンクはこちらです(順次アップデート予定)。
基本的にはiOSは最新バージョンにしか復元できないようになっていますが、先にファームウェアをダウンロードしておいて複数台をアップデートする、或いは一つ前のiOSでSHSHが発行されているバージョンへのダウングレードやバージョン維持復元の用途でお使いいただけると思います。
記事は以上です。