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Appleは今週、自動運転EVチームにおいて200人以上の従業員を解雇しました。この自動運転EVプロジェクトは、内部的に「Project Titan（プロジェクトタイタン）」として知られているとCNBCが報じています。
Appleのスポークスマン（広報担当者）はCNBCに対して今回の解雇について認めましたが、Apple自身は自動運転（自律走行）システムには「大きなチャンス」があると信じ続けている、と述べています。Appleから提供された声明文によれば、元Project Titanチームの従業員の何人かは、会社の他の部署に異動となったということです。
「私たちにはアップルの自律走行システムと関連技術に取り組んでいる素晴らしい才能のあるチームがいます。2019年はいくつかの重要な分野に仕事が集中しているので、彼らはマシンラーニング（機械学習）をサポートする会社の他のプロジェクトに移動しています。そしてApple全体の他のイニシアチブもそうなっています」とスポークスマンは語っています。
同氏は、「自律走行システムには大きなチャンスがあり、Appleにはそれに貢献できる独自の機能があり、これがこれまでで最も野心的なマシンラーニング（機械学習）プロジェクトであると確信している」と付け加えています。
8月、Appleは元TeslaのリードエンジニアDoug Field氏を引き抜いてProject Titanに入れ、かつてのAppleのSVP（上級副社長）、Bob Mansfieldと共にチームを率いているといわれています。当ブログでも以下にお伝えしているとおりですが、Project Titanは二人のFieldさんによって率いられている、といえそうです。
そして今週の従業員解雇は驚きではなく、むしろ新しいリーダーシップのもとでのリストラが期待されていました。
Appleは2014年にProject Titanの開発を開始したといわれています。当時、同社はCupertino本社近くの秘密の場所で電気自動車の開発に取り組んでいたという噂がありました。
リーダーシップの問題・内乱・その他の問題が自動車開発の進捗に影響を与え、2016年にはAppleが自律走行システムに焦点を合わせるため、自動車そのものの開発計画をペンディングにしたことが伝えられています。
しかし、Teslaに行く前はかつてAppleのMacハードウェア担当副社長だったDoug Field氏の採用は、Appleが再び完全自律型車両を開発していることの表れと見られていました。
比較的信頼できる、Appleに関するアナリストとして世界的に有名なMing-Chi Kuoは、同社の製品計画を正確に予測することも多く、Appleが開発しているといわれている”Apple Car”は2023年から2025年の間の発売予定で、そのために開発中であると予測しています。ただその計画ははっきりしておらず、今回の従業員レイオフは、Apple Carが再び計画から外されているとのサインであるかもしれません。
アップルは2017年初めからクパチーノの道路で自律走行ソフトウェアをテストしており、シリコンバレーのさまざまなオフィス間でアップルの従業員を輸送するための自動運転シャトルサービスを開発しました。
2017年6月、AppleのCEOであるTim Cookは、自律走行ソフトウェアに関するAppleの取り組みがあることを認めています。まだ開発中の製品に関する詳細をAppleが共有することは殆どないため、異例なトップによるリークということになりました。
「私たちは自律走行システムに焦点を合わせています」「これは私たちが非常に重要だと考えるコアテクノロジーです。私たちはそれをすべてのAIプロジェクトの母体と見なしています」と当時Cook CEOは語っています。
さて、しかしここで200人をレイオフしたのは、当然ながら業績不振によるコスト削減の意味もあると思いますが、スポークスマンの言い分では、他に人材リソースを移動したということになります。またもやProject Titanは暗礁に乗り上げているのでしょうか？二人のFieldさんによって、船頭多くして船山に上る状態になっているのでしょうか？
記事は以上です。