Appleのモバイル決済サービス、Apple Payのサービスがオーストリアで来月開始することになりそうです。
現地の新聞が報道、オーストラリアでApple Payが来月からサービス開始か
水曜日の現地の新聞、Der Standard紙によれば、880万人の人口を持つオーストリアで、Apple Payのサービスが来月(2018年8月)に開始するということです。同紙は、この情報を2つの独立した情報元から手に入れたとしています。そしてオーストリア銀行(Bank of Austria)が提携先銀行の1つになるとみられています。
Apple Payは既に29の国/地域に広がっている
Apple公式サイトのiOSのサービス提供国/地域のリストで、現在のところApple Payは以下の29国/地域に提供されています。ここにオーストリアがいずれ追加されることになるでしょう。
- オーストラリア
- ブラジル
- カナダ
- 中国
- デンマーク
- フィンランド
- フランス
- ガーンジー
- 香港
- アイルランド
- マン島
- イタリア
- 日本
- ジャージー
- ニュージーランド
- ノルウェー
- ポーランド
- ロシア
- サンマリノ
- シンガポール
- スペイン
- スウェーデン
- スイス
- 台湾
- ウクライナ
- UAE(アラブ首長国連邦)
- 英国
- 米国
- バチカン市国
Apple Payは現在ヨーロッパ市場を中心に拡大を続けています。今年、ブラジル、ノルウェー、ポーランド、ウクライナでサービスが始まりました。ただ、ヨーロッパ市場の経済圏で中心的な役割を果たすドイツでサービスが開始されていないのはちょっと残念なところです。
中国市場では苦戦しているApple Pay
今後も提携先の国・地域・銀行を増やしていくと思われるApple Payですが、肝心の中国市場では大苦戦しています。iOS 11からNFCチップのAPIをサードパーティに開放し、中国の一部の都市での交通カードとの連携を開始したため、少しは使っている人が増えたようですが、普段の買い物は圧倒的にWeChat Pay(ウィチャット・ペイ、微信支付)或いはAlipay(アリペイ、支付宝)が支配している状況です。恐らく奇跡でも起こらなければ、これから浮上してくることもないと思われます。店舗側にNFCに対応した特別な機械の設置が必要なところが致命的な欠点といえるでしょう。
当ブログでは、中国でのApple Payについてこれまでいくつかの記事を載せてきましたので、ご参考まで。
記事は以上です。
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