本日、マカオ(澳門、中華人民共和国澳門特別行政区)で初めてのApple Store「Apple Store Galaxy Macau」がオープンした。店舗の場所はコタイ(Cotai、路氹城)のカジノ・リゾート、ギャラクシー・マカオ(Galaxy Macau、澳門銀河)内部にある、ザ・プロムナード・ショップス(The Promenade Shops、時尚匯購物中心)。
なお、この店舗はAppleの大中華圏における41店舗目のApple Storeとなった。
午前10時、Apple Store Galaxy Macauはオープンした。他のApple Storeの開業と同様、朝早くから多くのファンが駆け付けてそのオープンを待った。その中には陸続きの中国大陸側の都市、珠海から駆け付けた人ももいれば、お隣の香港から来た人もいたという。目的は、当然のことながらオープン記念のTシャツだろう。
中国版Twitterのウェイボ(Weibo)ユーザが公開した写真からは、この新店舗「Apple Store Galaxy Macau」には最新のApple Store 2.0デザインが採用され、店内にはAppleロゴマークがなく、非常にシンプルで什器に木を用いたデザインとなっている。またApple Storeの代名詞的な存在となっている透明な階段も健在で、独特な光景を演出している。
他のApple Storeと同様、マカオ店も通常の製品販売エリアとジーニアス・バー(Genius Bar、Apple Store 2.0デザインだとジーニアス・ツリー)、そしてワークショップ・エリアに分かれている。既にワークショップではユーザの受講の予約受付が始まっている。ワークショップは明日6月26日から開始される予定で、その内容には最近のハードウェアやソフトウェアの紹介も含まれるという。
もしかしたら一部のマニアにとって重要なのは、マカオ版のiPhoneは最もコストパフォーマンスが高いといわれていることだ。というのも、マカオ版のiPhoneは中国国内を含むCDMA(日本ではau by KDDIの使用しているネットワーク方式)のネットワークも使用可能な「オールネットワーク版」で、しかも関税や増値税がないマカオでは、大陸よりも安くほぼ香港と同様の価格で手に入れることができるからだ。ちなみに香港にはCDMAキャリアがないため、CDMAの機能はカットされてしまっている。
日本のApple Storeで販売されているSIMフリーiPhoneもCDMAをサポートする「オールネットワーク版」だが、シャッター音が消せないため人気は高くない上に、消費税があるため価格的には競争力がない。
今後はiPhoneの新機種が出るたびに、中国の転売ヤーはこちらのギャラクシー・マカオ店に殺到するかもしれない。
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(記事情報元:WeiPhone)