アメリカで、ベンチャー企業”ファラデー(Faraday Future)”が、10億米ドル(約1200億円)を投資して新たにEV(電気自動車)の製造工場を同国に作るというニュースが先日伝わったばかりだ。
EVベンチャー”ファラデー”は中国ネット動画サービス”LeTV”の投資を受けている
“ファラデー”は中国のネット動画サービスLeTV(乐视)のCEO賈躍亭(贾跃亭)の資金援助を受けて設立された。同社のシニアヴァイスプレジデントで前テスラ総監のニック・サンプソン(Nick Sampson)によれば、工場は2017年から製造を開始し、2年内に最初のEVをリリースする予定だという。
“ファラデー”の役員と従業員の多くがテスラOB
注目すべき点は、“ファラデー”の多くの従業員はテスラ(Tesla)から来ているということだ。ニック・サンプソン上級副社長以外にも、製造・人事・購買担当のヴァイスプレジデント(副社長)も全て最近テスラを退職した人達で固められているのも特徴だ。
“ファラデー”の収益モデル
サンプソン上級副社長によれば、同社はEVにインターネット接続と自動運転サービスを提供する予定で、この方式によってEVを売るだけではなく、定期購読式のネット接続サービスとエンターテインメント情報によるオプション収入も望めるという。
ファラデー社は将来数週間の間に工場の場所を選定するようで、現在の候補地としてはカリフォルニア州、ジョージア州、ルイジアナ州、ネヴァダ州が挙がっているという。
“ファラデー”とある会社の関連性?
さて、上記の情報からファラデー社は中国のLeTVからの投資があったことがわかるが、本当にそれだけだろうか?またファラデー社は役員から従業員数百人の一部までテスラOBが入っているという。
資金が有り余っていて、そして数百名が既にEV関係のプロジェクトに関わっていて、そのうちの多くがテスラから来た人材。。どこかで聞いたことがないだろうか?
そう、それはAppleのEV、俗称”Apple Car”のためのといわれている特殊プロジェクト”Titan”だ。しかもクライスラーの総裁の言葉では、Appleは自社ではEVを製造せず、委託生産するという。EVの開発には大量の資金が必要だが、既存の自動車メーカーやテスラを含め多くのライバルがひしめく中、単にエンタメ機能つきのEVを作るというビジネスモデルだけで簡単にLeTVから10億ドルもの資金をゲットできたのだろうか?恐らく背後にもっと大きな組織がバックアップしていると考えられないだろうか?
上記の条件が、ファラデーとAppleの関連性を示唆していないだろうか?もしかしたら、ファラデーがApple Carの委託生産先の候補の1つとなったりしていないだろうか?
もちろん、単に中国で成功しているLeTVが自社の業務拡張のためEV業界への進出を考えたときに、たまたまたテスラOB達と利害が一致しただけかもしれないが、どうも話がうまくできすぎているような気もする。もちろん、これは憶測に過ぎないのだが。。
ちなみに”ファラデー”の名前は、イギリスの科学者・物理学者で、電磁場の基礎理論を確立したマイケル・ファラデー(Micheal Faraday)博士からとられている。
記事は以上。