Appleどうする?デンマークの裁判所でiPhoneの交換品が整備済み品ではなく新品であるべきとの判決が下される

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12月9日、デンマークの裁判所が本日下した判決の中で、Appleは不具合品の交換の際に、現地の法律に従って消費者に新品のiPhoneに交換するべきで、整備済み品(修理品)に交換するべきではないというものがあった。以下が詳細だ。

iPhone 4を新品だといわれて交換したが整備済み品だったことで告訴

デンマークのDavid Lysgaard氏が2011年に購入し、2012年にAppleで交換したiPhone 4が、当時は新品と説明されたが、実は整備済み品だった。そのため、Lysgaard氏は法に訴えるという手段に出た。そして裁判所の3人の裁判官は、Appleのこのやり方が現地の法律に従っていないことを発見した。なぜなら、整備済み品のiPhoneでは転売した時の買い取り価格が低くなることになり、また消費者が新しいiPhoneを手に入れられるという期待にそぐわないからだという。

broken_iphone4

Appleは問題ないと考えている、が。。。

Appleは、整備済みiPhoneの製造とテストは完全な新品のiPhoneと何ら差がないと考えており、また整備済みiPhoneは非常に厳密なテストと品質コントロールを経ていることも強調している。

 

デンマーク以外にも、オランダでも同様の判決が

デンマークの消費者クレーム委員会は2014年にも、Appleが消費者にデバイスを交換する際には整備済み品ではなく全くの新品のiPhoneにすべきだと指摘していた。そして今回デンマークの裁判所も同様の判決を下したことになる。今年の早期には、オランダの裁判所でも、Appleが一人の女性ユーザに対して交換した整備済みiPhone 6 Plusは、新品にすべきだという判決を下していた。

この判決に対してAppleは何らコメントをしていないが、恐らく上訴するものとみられている。

 

お膝元のアメリカでも同様の訴訟を抱えるApple

Appleは7月に今回のデンマークのLysgaard氏の件と同様、アメリカでも同様の訴訟を抱えており、アメリカの裁判所もやはり中古品を新品のように改造することは、耐久性や機能性で新品と同等のものとは認められず、「交換品は新品同様の価値と信頼性を持つこと」と強調している。

 

画蛇添足 One more thing…

今後も世界中でこのような問題は続くと思われるが、Apple Care+に入っていないと無償新品交換にはなりえないため、2年以上の前のデバイスでは交換になってもお金を支払う必要がある。その時もしも整備済み品による交換であれば、その費用は当然抑えられるべきではないかと思う。

やはりいくらテストを経ているからといって、他人が既に使用しているデバイスについては、Appleとしても新品と同様の信頼性を保証するのは難しいだろう。

ただ、Appleは誰からも知られているほど儲かっていて、それが消費者のイメージになっている。ケチケチせずに新品に交換するくらいは受け容れておいた方が、Appleにとっても企業イメージの面でいいかもしれない。

記事は以上。

(記事情報元:Apple Insider

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