当ブログでもお伝えしたとおり、Appleは先日iOS 9.3.2正式版のアップデートをリリースした。このiOS 9.3.2では多くのユーザからフィードバックがあったiPhone SEのBluetoothオーディオデバイスの音質問題を改善し、またデバイスが低電力モードでもナイトシフトモードに入れるようにしている。
しかしAppleはいくつかの問題をiOS 9.3.2で改善したが、新たな問題を作り出してしまった。iOS 9.3.2リリース当日、多くの9.7インチiPad Proユーザがアップデートする際に文鎮化してしまったとネット上でクレームを出しているのだ。
多くのユーザのクレームがあったことから、Appleはこの件を非常に重視しているという。Appleのスポークスマンは本日メディアに対し、彼らは既にユーザからのフィードバックがあったiOS 9.3.2へアップデートしようとした9.7インチiPad Pro特有の”エラー56問題”について情報を既に得ており、この問題について分析を進めているという。しかしAppleの発表はここまでで、スポークスマンはこの問題の原因や、いつこの問題が解決されるのかについては言及しなかった。
なお、スポークスマンはiOS 9.3.2にアップデートしようとして文鎮化したデバイスをiTunesを使っても復元できなかった場合は、直接Appleのサポートに連絡して欲しいとしている。
2016年のWWDCまであと1ヶ月。それまでにiOS 9にこのような致命的な問題を抱えているというのはAppleとしても許しがたいことだろう。復元できない文鎮化は大きな問題のため、Appleは恐らく問題を修正したiOS 9.3.2を、9.7インチiPad Proのみに向けてビルドバージョンを変えて提供する可能性がある。もしかしたらiOS 9.3.3をリリースすることもあり得なくはない。
私の知り合いで9.7インチiPad ProをiOS 9.3.2にアップデートしても問題なかったという人もいるが、できれば無用な問題を避けるためアップデートは回避しておいた方がいいかもしれない。
記事は以上。
(記事情報元:MacRumors)