Apple、新しいMagic Mouseの特許を取得。あのマヌケな背面充電はなくなるか?

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Apple-Magic-Series

最近、USPTO(米国特許商標庁)がAppleが申請した出願特許を通過させた。特許出願書の中で描かれているのは圧力センサー付のマウスで、現在販売されているMagic Mouse 2及びこれまでのMagic Mouseと外観は同じで、これはつまりもしかしたらまたMagic Mouseの改良版がリリースされるかもしれない、ということだ。

MagicMousePatentTNW

特許出願文書の中で、ユーザはマウスに圧力を加えると、マウスの内部の圧力センサーがそれを感知し、同じく内部に設置されているモーターに信号が伝達され振動し、ユーザの与えた圧力に反応するというものだ。どうやらAppleが最近MacBookやApple Watch、iPhone 6sシリーズなどに搭載している感圧タッチ(Force Touch)或いは3D Touchと呼ばれるTaptic Engineを使った技術に類似したもののようだ。

そして上の図のマウスから延びている108番の部品を見る限り、今回AppleはMagic Mouseに前側面の充電ポートを設けているように見える。それによって、現行のMagic Mouse 2で採用された、人々に”Apple史上最もマヌケなデザイン”と呼ばれたあの底面充電ポートが廃止されるもようだ。

左がMagic Mouse 2、右が初代Magic Mouse
左がMagic Mouse 2、右が初代Magic Mouse

AppleのMagic Mouseは非常に優れた外観を持っているが、手触りやクリック感については賛否両論だった。マウスがもしタッチに反応するモーターを採用すると、より「タッチ感」が増すと思われる。しかしMagic Mouseは全体が扁平でカーブしたデザインとなっているので、指がマウスに触れる際に空間が大きく、クリックやタッチする際には手が疲れてしまう。そしてこれまでのMagic Mouseはタップに対する反応が鈍くしかもフィードバックがないため、結局タップするよりクリックに頼ることが多くなり、結局手の疲労を招いていた。

現在市場に出ている他の製品には、人間工学に基づいて手のひらにピッタリとフィットするように作られているものもあり、確かに外観デザインはMagic Mouseにはかなわないものの、使ってみるとMagic Mouseより優れているものもたくさんある。

apple_magic_mouse_2

これまでのAppleの特許出願の慣例を見ていると、多くの特許は最終的に製品にならずに、使われないまま放置されるパターンが多いため、もちろんこれが実現することが保証されているわけではない。

ただAppleは昨年、Magic MouseとMagic KeyboardとMagic Trackpadの3種類のマジック(魔法)製品をアップデートしたばかりだ。Lightningを使った充電が導入され、一般充電池が廃止された(Appleのエコ活動の一環でもある)。またトラックパッドには感圧タッチの導入がなされたが、なぜかMagic Mouseには導入されなかった。となると、Magic Mouseにいずれ感圧タッチが導入されるのは考えられることだ。

もしかしたら、6月のWWDCでこの感圧タッチが導入された新しいMagic Mouseが披露されるかもしれない。

 

画蛇添足 One more thing…

私自身はMagic Mouseのジェスチャのカスタマイズに”BetterTouchTool”という現在は有料になってしまったアプリケーションを使用しており、三本指や四本指スワイプや、タップでのコントロールを追加して便利に使っている。

しかし今は、「MacBookユーザがマウスを使うかどうか」についても賛否が分かれるところなのかと思う。Mac ProやiMacやMac miniなどトラックパッドがついていないデバイスは別として、MacBookシリーズのTaptic Engineの搭載によって、トラックパッド全体が反応するようになり、しかもクリックの押し込みストロークも減って指への負担も減り、ずいぶんと便利になった。私も12インチMacBookを使っていて非常に効率的にできていることを実感する。バタフライ構造のキーボードも、ストロークが小さく、長く使うと素晴らしい発明であるかがわかるだろう。

ちょっと話がそれたが、人体に合わせて機械が変わるのか、機械に合わせて人体が変わるのか。。タッチパネルへの慣れなどは、正に後者の変化だと思う。スマートフォンも全体がタッチパネルのデバイスが出るまでは、やはり物理キーボードがベストだと思っていたが、実際にiPhoneが世界を席巻すると誰もがフルタッチパネル上のキーボードに慣れてしまった。私自身もそうだ。

MacBookを使っている人は、トラックパッドに慣れることでマウスという1つのデバイスの管理を減らし、よりシンプルな生活を送ることができる。外出する際もマウスを持ち歩く必要もなくなる。

私はまだMagic Mouseから離れられない、なかなか自分を変えられない人間ではあるが、外出時にマウスを持たず、マウスのない操作に慣れるように少しずつ自分を変えていっている。皆さんはどうだろうか。

記事は以上。

(記事情報元:iFanr

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