Apple Macに搭載されているOS Xは、何も足さなくてもすぐに使えるようになっているシステムで、デフォルトのソフトウェアやアプリケーションも十分揃っているのだが、色々と便利に使うためには更にフリーウェアやシェアウェアを足した方がいいこともある。
そこで、私自身が実際にMacBook Pro Retina 15インチモデルや12インチMacBookに導入している、Macを便利に使うためのアプリを15個に絞ってジャンル別にご紹介。ご参考になれば幸いだ。
基本的にフリーウェアのものを選んでいるが、一部シェアウェアや有料アプリも含まれる。そして個人的に使うオフィスアプリやSNSアプリなどは省かせていただいた。もし皆さんのオススメの便利アプリがあればぜひ教えていただけるとありがたい。
それぞれのアプリのダウンロードは、各アプリ名のリンクをクリックしていただければジャンプするようになっている。それではここからどうぞ。
ファイラー
MacのデフォルトのFinderでは、画面を両側に分割したり、ファイルやフォルダをコピー&ペーストしたり、カット&ペーストすることができない。その不満を解消してくれるのが万能ファイラー【Path Finder】。これによって両方が実現する。WindowsのExplorerと同じ感覚で使うことができる。更にウインドウを増やして詳細情報やプレビューを表示させることもできる。ウインドウ内ではスライドショー表示も可能。Dropboxも普通のフォルダのように扱える。かなり高機能でカスタマイズ可能だ。というわけで有料(39.95米ドル)でも納得かと。30日の無料トライアルもある。
入力周りカスタマイズ
OS Xではマウスやトラックパッドのジェスチャーがかなり充実しているが、それを更に増やすことができるのが【Better Touch Tool(BTT)】。特にMagic Mouseで3本指や4本指ジェスチャーが実現するので、かなり重宝する。上のスクショは正にMagic Mouseの3本指上下スワイプでMission Control、4本指上下スワイプでApplication Exposeをできるようにしている設定画面だ。
また、マウスやトラックパッドの軌跡のスピードをOS Xのシステム環境設定のデフォルトよりも速くすることも可能。下がその設定画面。
元の名前は「Keyboard Remap」。その方がわかりやすかったが、基本的にはキーボードの設定を細かくカスタマイズできるアプリが【Karabiner】だ。
私の場合、常に購入するMacは英文キーボード(昔から慣れてしまっている)なので、英数/かなキーがないため、英語入力と日本語入力(私の場合はATOK for Mac)の切り替えがいちいち面倒くさい。この【Karabiner】を使えば、左右のコマンドキーを単独で押した場合に英数とかなキーをそれぞれ振り分けることができ、大変便利になる。
また、キーボードを押しっぱなしにしたときのリピートを始めるタイミングやリピートの速さもかなり細かく調節できる。以下の通りの設定にするとかなり爆速になる(慣れが必要かも)。
iPhoneやApple Watchなど外部デバイスをBluetooth接続することで、デバイス側でトントンとノックするとMacのロック解除やパスワード認証が可能になるのが【Knock】。特にApple WatchへのタップでMacのロック解除をするとちょっと未来っぽい感じがする。ただ、Macのロックはスリープ解除の時のみ(起動・再起動後はNG)なのと、パスワード認証が必要になってからノック表示が出るまでの反応がちょっと遅いので、本当に実用的かというとちょっと疑問。ネタにいいかも。ちなみに設定の際のUIは非常にかっこいい。
なお、使用時にはiPhone側にもアプリをインストールする必要がある(Apple WatchのアプリはiPhoneにAp p Store経由でアプリを入れればOK)。
パフォーマンス改善・メンテナンス
「オニキス」と読む、Mac定番のオールマイティ診断・メンテナンスアプリ【Onyx】。ハードウェアからソフトウェアまで、不具合をかなり細かいところまで探して直してくれる。Macの調子が悪くなったらすぐ【OnyX】を実行すべし。また調子悪くなくても定期的に実行しておくといいかも。
メモリの使用状況をモニタリングしてくれて、Optimizeボタンで一発最適化(圧縮など)もしてくれるので、メモリが少なめなMacを使っている人は必須なアプリ【Memory Monitor】。Mac App Storeで入手可能。
ボタン1つでディスク内の簡単に不要なファイルを消してくれるアプリ【Disk Diag】。シンプルなだけに便利だ。上のOnyXでも不要なファイルは消してくれるが、そのためだけにOnyXを起動するのは面倒なときに。
MacのCPUのターボブーストをオン・オフ切り替えできるアプリ【Turbo Boost Switcher】。特に12インチMacBookに効果を発揮する。そしてMacBook全体にいえることは、バッテリー持続時間を劇的に改善してくれるので超オススメだ。MacBookでモバイルする時には間違いなく必須アプリ。
12インチMacBookはファンレスなので、CPUがターボブーストすると本体が熱くなってくる。そして熱くなりすぎるとぐっとCPUの速度を落として温度を下げようとする。そうなると非常にパフォーマンスが悪くなるので、最初からターボブーストをオフにしてやればOK。
また、12インチMacBook含む全てのMacBookで、バッテリー持続時間が改善するという報告がある。Tumblr CTOのMarco Arment氏のツイートによると、なんとバッテリー駆動時間が25%も改善するという。多少パフォーマンスは落ちるかもしれないが、通常の使用範囲なら全然問題ないはずだ。
マルウェア対策
Macにマルウェア対策(以前はウイルス対策と呼ばれていた)はいらない、という時代は今は昔。恐ろしいゼロデイセキュリティホールがOS X Yosemiteにも発見されるなど、Appleは努力をしているとはいえOS Xはセキュリティが盤石というわけではない。【Avast(アバスト)】なら無料でシステムに負担をかけることなく検出率の高い防護をしてくれるので、入れておくことをオススメしたい。
これを入れることで、もし何らかのマルウェアが見つかったときに報告をすることもできて、AppleのみならずMacユーザ全体への利益、そしてあなたの利益にも繋がるからだ。
ブラウザ
別記事でも紹介しているとおり、Google Chromeの実験版【Google Chrome Canary(カナリアの意味)】。ブラウザの基盤テクノロジーが正式版のChromeとは異なり、表示が非常に速くなるため作業効率がアップする。というわけでオススメ。
FTP
FTPを使う人は限られるかもしれないが、MacでFTPを使うなら直感的で使いやすいUIの【Cyberduck】。ということで推薦。
仮想環境
Macのウインドウ上でWindowsやUbuntu等の別のOSを使用することができるようになる、それが仮想環境ソフトウェア【Parallels】だ。
Macの仮想環境ソフトウェアといえばこのParallelsかVM Ware Fusionの2択だといわれている。私もOS X Leopardなど古い時代にはFusionを使っていたが、最近はParallelsのほうがアップデートも速く、安定しているらしいので、最近はParallelsを使用している。
ちなみにやはり2つのOSを動かすと、相当マシンパワーがないと全体的なパフォーマンスが落ちる。私はWindowsをどうしても使用しなくてはいけない時があり、その時だけ使っている。
画像編集
簡単なレタッチはOS Xデフォルトのプレビューアプリでも十分だが、それ以上のことをやろうとするとやはり画像レタッチ専用アプリがあった方がいい。となると無料ではMacの無料フォトレタッチアプリとして定番の【GIMP】が秀逸と。当ブログのバナーなどはこのGIMPで作っている。
メモ
Apple系デバイスを使っているなら、この【Notebooks】がメモとしては最適ではないだろうか。Finderのフォルダに同期が可能で、しかもデータ保存先にDropbox等クラウドストレージを指定可能。Apple・Macマニアの代表が作っており、非常に細かい設定までできるのが好感度が高い。
もちろんiOS用アプリもあり、データ保存先をDropbox等でクラウドにしておけば同期が可能。
RSSリーダ
私のような情報を常に集める必要がある人にはRSSリーダーは必須。Google Reader亡き後、やはり使いやすいのはこの【Feedly】ではないだろうか。いつもお世話になってます。
記事は以上。