Appleは同社のプロジェクト【Titan】チームに各種の専門家や人材を継続して募集している。【Project Titan】は、AppleのEV(電気自動車)研究開発チームといわれている。MacRumorsによると、過去数週間内に、Appleはテスラ・モータースやテキサス・インストゥルメンツそしてその他の自動車業界やテック業界から多くの人材をヘッドハンティングしており、これらの人材はApple入社後にいわゆる【Apple Car】の研究開発に携わっているものと思われる。
テスラ・モータースからHal Ockerse氏
先月、AppleはテスラからエンジニアリングマネージャーだったHal Ockerse氏をヘッドハンティングしており、現在彼はAppleでソフトウェアエンジニアリングチームにいる。LinkedInの情報によれば、Ockerse氏は2014年7月から2015年8月までテスラで働いており、主にハードウェアとアドバンスド・ドライバー・アシスタンス・システム(ADAS)モジュールの開発に携わっていた。その中にはカメラ、レーダー、LiDAR、そしてエンジンコントロールユニット(ECU)も含まれている。
テスラに入る前、Ockerse氏はGentex社で11年仕事をしており、彼はそこで前出のアドバンスド・ドライバー・アシスタンス・システム(ADAS)ソリューションや、3D自動車用電子コンパス、特製HDR画像カメラやセンサーなどの研究開発をしていた。Ockerse氏はLinkedInでAppleの職位や業務内容に関しては詳細を記入していないが、その職歴をみればAppleでApple Carの研究開発に携わっている可能性が高いのは明らかだ。
テキサス・インストゥルメンツからSubhagato Dutta氏
Appleは更にテキサス・インストゥルメンツから設計デザイナーのSubhagato Dutta氏を雇用した。Dutta氏は2015年7月からAppleのテクノロジーチームに入っている。Dutta氏はカーネギー・メロン大学を卒業し、自動操縦自動車の研究で経験が豊富だ。Dutta氏は2012年7月30日から2013年11月までの間、テキサス・インストゥルメンツで自動車やイメージングの計算方法に関する開発チームで仕事をしていた。
タタ・モータースからYakshu Madaan氏
Yakshu Madaan氏は今年7月にAppleに入社し、テクニカルプログラムマネージャーとなっている。LinkedInの資料によると、Madaan氏は2012年7月から2014年8月までタタ・モータースで運営マネージャーを務めている。タタ・モータースはインド最大の自動車メーカーだ。2011年はじめ頃、Madaan氏はインド理工学院でガソリン噴射技術の研究助手だった。
今年の2月以来、AppleはEVの開発のために様々な人材を雇用している。それらの人材はテスラ、フォード、GMなどの自動車会社から来ているからだ。もちろん、現在Appleが自動車を研究開発しているかどうかについてはっきりとした確証がとれているわけではなく、CarPlayに新機能を加えるためだけの可能性もなくはない。先週、AppleはテスラのファームウェアエンジニアのJamie Carlson氏を雇用しており、Carlson氏の加入によってAppleには新しいスペシャルプロジェクトチームができたといわれている。Appleは更にクライスラーから上級副社長のPaul Furgale氏をヘッドハンティングしており、Furgale氏は主に自動操縦自動車の愛発を担当していた。
画蛇添足 One more thing…
これだけ多くの自動車や自動車関連製品のメーカーから人材を集めているのであれば、単にCarPlayの改善ではないような気もする。。ハードウェア技術者もいるからだ。
しかし今回ご紹介した人はインド系が多い。今は自動車系エンジニアはインド人の時代なのだろうか。タタ・モータースの影響はかなり大きそうだ。