AppleとSamsung、長い特許訴訟合戦に終止符を打つためにとうとう和解へ
Bloombergの報道によると、フィナンシャル・タイムズからの情報として、AppleとSamsungが全ての訴訟を終わらせることに同意したという。但し、米国(アメリカ合衆国)は除外されるという。
情報によれば、和解が行われる市場はオーストラリア、フランス、ドイツ、イタリア、日本、オランダ、韓国、英国(イギリス)となるという。
声明によれば「AppleとSamsungは既に米国以外の全ての訴訟を放棄することに同意した。この和解協議には全ての許可証に関する競技も含まれている。両社は米国の法廷での訴訟に関しては引き続き争っていく」ということのようだ。
米国以外の国際訴訟で和解に踏み切った後、AppleとSamsungはカリフォルニア州の法廷で争われている訴訟に全力を注ぐことになる。まだ二つの訴訟を抱えており、この2つは控訴の状態だ。
AppleとSamsungの2社の最近の訴訟は先週発生したが、Appleは既にSamsungに対して提出したクロス訴訟を放棄し、Samsungの製品販売差し止めの要求を二度としないことを宣言している。
AppleとSamsung、2011年から訴訟合戦に
両社の訴訟合戦は2011年から始まっている。Appleは当時、SamsungがGalaxyのフラッグシップモデルでiPhoneやiPadの外観デザインをパクったことを指摘していた。その後、両社の特許訴訟は世界各地で展開されていたが、ここにようやく収束を迎えることになりそうだ。
SamsungがAppleをパクっていたことは事実を見れば明らか。今回の決断はAppleが大局を見た妥協によるものか?
上の「Samsungのスマホ形状のビフォアiPhone・アフターiPhone画像」を見れば明らかなように、SamsungがAppleのiPhone/iPadをパクったのは紛れもない事実だ。
しかしAppleは恐らくスマートフォン全体の発展と、消費者への訴訟費用の転嫁などの影響を鑑み、大局を見てこの決断をしたのではないかと考えられる。
恥知らずのSamsungは既に、A8チップのAppleからの失注などが原因で業績がダウンしている。人のものをパクって成功してきた代償として更に痛い目に遭うことが望まれる。
今後も全く特許訴訟がなくなるというわけではない
AppleもSamsungも現段階での訴訟に関して和解しただけで、今後Samsungがこれに味をしめて更に愚行に走った場合は、その限りではないということになりそうだ。
またそうなった場合、Appleもこれまでの訴訟という手段ではなく、転注やその他の手段で報復に出ることを選択する可能性があるだろう。
記事は以上。