Apple(アップル)はこれまで、
競争相手やテクノロジー業界メディア、
またAppleファンの再三の予測には一切流されてこなかったのはご承知の通り。
そういうわけで、余計にメディアはAppleの一挙手一投足に注目し、
新製品では一体どんなことをやるのだろうと精一杯予測してきた。
実はこのブログもそうなのだが。。
しかしここ数年は更にAppleの動向を見極めるのが難しくなってきただけではなく、
Appleの行動に惑わされることが多くなってきた。
最も顕著なのは、彼らがリキッドメタル(Liquidmetal)社と契約した独占パートナー契約だ。
リキッドメタル社はその名が表すとおり、
高品質の液体金属によって業界にてその名を知られている。
しかしリキッドメタル社はAppleと契約を結んで4年も経ったにも関わらず、
Appleの全てのiOSデバイスの中で、
iPhone3GS用のSIM取り出しピンにしかリキッドメタルは使われていない。
今年5月の米国の証券取引委員会の取引文書によれば、
Appleは更にリキッドメタルとの独占パートナー契約を更新したことがわかった。
次の期限は2015年2月までという。
さて、そのことはここ数ヶ月様々な憶測に溢れているiPhone6に使われているサファイア(ガラス)のことを想起させる。
もちろん、Appleはサファイア製造会社のGT Advanced Technologiesとの契約を間違いなく認め、
またGT Advanced自身もAppleのiPhoneにサファイアガラスが使われることを何度も暗示している。
しかし、Appleとリキッドメタルの協力関係は既に数年にも及ぶはずなのに一向にリキッドメタルが使われた製品がリリースされないのと同じように、
もしかしたらiPhone6にはサファイアガラスも使われない可能性もあるかもしれない?
リキッドメタルとサファイアガラステクノロジーは、
ここ数年でApple新製品に使われるという新しい材質に関する話題の中で最も多く目にした単語だが、
しかしiPhone3GSのSIM取り出しピンとiPhone5sのホームボタン(Touch ID)とカメラの保護レンズ以外に使われていないのが現状だ。
繰り返しになるが、リキッドメタルやサファイアガラスを製造するメーカーとAppleは既にパートナー契約を結んでおり、
またAppleも米国の特許商標局にて多くの上記2点に関する技術特許を取得しているにも関わらず、だ。
もし今年秋に発売されるという次世代iPhone「iPhone6」や、
まだ噂でしかないiWatchにサファイアガラスが採用されないとしたら、
このリキッドメタルもAppleからは選択されない可能性もある。
何だか今度こそ!という気持ちで買ってしまう馬券のように、
Appleの新製品に使われるテクノロジーは予測が難しいのかもしれないが、
それでも何を使ってるのか、と消費者をワクワクさせるものでもあったりする。
iPhone6やiWatchに期待しよう。
記事は以上。