サンフランシスコ現地時間6月13日、Appleは自社主催の世界開発者会議(WWDC)の基調講演で、次世代モバイルデバイス用OS【iOS 10】の10の新機能について説明した(最近iOS 9から連続で史上最大のアップグレードと豪語するが、それはちょっと話半分で聞いておこう)。
しかしiOS 10という記念すべきマイルストーンとなる今年リリース予定の次世代iOSの新特性は実は10に止まらず、既にリリースされているデベロッパ向けプレビュー版において、様々な新機能が発見・発掘されている。
デベロッパの交流サイト(掲示板)Redditでは、多くのデベロッパが、iOS 10にアップデート後、内蔵ストレージ(内蔵メモリ)の残り容量が増えたと報告している。あるデベロッパは128GBのiPhoneを使っており、アップデート前は内蔵ストレージの残り容量が113GBだったが、アップデート後には121.83GBになったと書き込んでいる。つまり、iOS 10では本体自体が小さくなっているか、または何らかのキャッシュなどを消すことによって、残り容量を増やす機能があるということだ。
▼左がiOS 9.3.2(現行最新版)、右がiOS 10デベロッパ向けベータ版。右の方がCapacity(残り容量)が増えていることが一目瞭然だ。
現在のところiOS 10はまだデベロッパ向けのベータ1バージョンで、これが最終正式版になるとどのように変化するかについては未知数だ。しかしアップデートするだけでこれだけの残り容量が増えるという事実を1つだけとってみても、iOS 10はユーザの期待にこたえるものになっているといっても良さそうだ。
Appleの計画によれば、iOS 10正式版は今年秋にリリースされ、iPhone 5またはそれ以降(iPhone 4sは切り捨てられてしまった)、またはiPad 4以降、iPad mini 2以降またはiPod Touch 6G以降で使えるということになっている。
来月にはiOS 10のパブリックベータ版が登場するとみられているので、デベロッパでなくてもiOS 10をいち早く体験できるようになる。あなたはiOS 10を試してみたいだろうか?
画蛇添足 One more thing…
当然のことながら、空き容量が増えるかどうかについては個体差があると思われる。上記の通り、iOSそのものがコンパクトになった可能性もあるが、多くの場合は復元することで何らかのキャッシュの削除が行われ、容量が増えることもあるからだ。一回現行最新iOSのiOS 9.3.2でクリーンインストール(復元)をし、そしてiOS 10デベロッパープレビュー版を入れることで容量が増えるようであれば、純粋にiOS 10自体がコンパクトになって残り容量が増えたと言っていいことになるだろう。
記事は以上。
(記事情報元:Reddit)