著名なアナリスト、今年の新型iPadに10〜10.5インチハイエンド版iPadの追加を予測

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Appleの新製品の予測情報で一定の正確度を持つことで有名なKGI証券のアナリスト、Ming-Chi Kuo(郭明錤)氏が最新のレポートで、またiPad製品ラインの予測をしている。そのレポートの中で、Kuo氏は今年の遅い時期に、”ハイエンド”の中くらいのサイズのiPadがリリースされるとみているようだ。

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今年の新型iPadは3種類?

Kuo氏は、Appleは今年3種類の新型iPadをリリースしようとしていると予測している。

  1. 12.9インチiPad Pro 2
  2. 新型10〜10.5インチの”ハイエンド”iPad
  3. “低価格版”の9.7インチiPad

なお、上記のうち1.と2.はTSMCのA10Xチップが用いられるとされ、3.はサムスン(SAMSUNG)製のA9チップが用いられるという。

 

2017年にはiPad売上の落ち込みは落ち着き、低価格版iPadが売れる?

Kuo氏は2017年のiPadの出荷台数は3500〜3700万台にまで落ち込むとみているが、その下落率は2016年の20%に比べ2017年は10%と少し落ち着くようだ。10〜10.5インチのiPadは、よりビジネス・エンタープライズ市場からの需要に応えるもので、”低価格版”の9.7インチiPadは一般消費市場にて受け容れられる可能性が高いとし、上記3種類の新型iPadの総出荷量のうち50〜60%を占めると予測されている。

Kuo氏は更に、iPadにとっての”最悪な年”は既に過ぎ、2017年のiPadの出荷台数は前年比小幅な落ち込みはあるものの、それはAppleが今年iPad製品ライン全体の見直しを行うこと、そしてiPad miniの露出度が減っていくこと、そしてサプライヤーの問題が原因になるとみているようだ。

 

Kuo氏、昨年8月に既に10.5インチiPadについては予言していた

昨年8月、Kuo氏は既にAppleがミドルサイズの10.5インチ版iPadを用意しようとしていることは予測していたが、今回少々言い方を変えたのは、Appleが現在でも多くの種類のタブレットのテストをしているためではないかと思われる。

 

はっきりとした発売時期は不明

上記の3種類の新型iPad、特にそのうちの注目される10〜10.5インチの”ハイエンド版”iPadがいつリリースされるかは、まだはっきりとした時期はKuo氏によっても示されていない。今年の遅い時期、のみだ。新型iPhone(iPhone 7sとiPhone 8?或いはiPhone 10周年記念特別モデル)と同時か、或いは更に遅い時期になるかもしれない。

 

画蛇添足 One more thing…

iPadの製品ラインの完全な見直し、ということで上記の3種類に絞られるなら(iPad miniは現行維持?)、Kuo氏の予測は納得できるが、しかし10〜10.5インチの”ハイエンド版”iPadにいったいどんな需要があるのか、全く分からない。というのも、現在も9.7インチの”ハイエンド版”iPad Proが存在するわけで、それに何が不満があるのか。。そしてそこからほんの少しだけサイズアップすることに何の意味があるのか。。

謎は深まるばかりだ。もっとAppleらしく、このサイズで!と決めつけてシンプルな製品ラインにする戦略にしたほうがいいと思うのだが。

そして発売時期がKuo氏が予測する今年の遅い時期になってしまうと、1.と2.に搭載されると予測されているA10Xチップは昨年のiPhone 7のA10チップの強化版ではあるものの同じ世代番号ということになり、同時期に発売される新型iPhoneにはA11チップが搭載されると思われるので、常にAppleのモバイルデバイスの中で最高パフォーマンスを見せてきたiPadのフラッグシップモデルのプロセッサがそうではなくなってしまうと悲しい感じがする。大きい図体でiPhoneよりも遅いというのでは、格好がつかないからだ。

記事は以上。

(記事情報元:9to5Mac

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