Apple直営店(かつてのApple Store)は、アメリカではなかなか物騒な目に遭っているようだ。昨年からかなり多くのApple直営店が窃盗や強盗の被害に遭っており、特にAppleのお膝元、アメリカ本土では不名誉なことにほぼ”常態化”してしまっている。
テキサス州ダラスのApple Storeで二人組の男が白昼堂々強盗
アメリカ現地時間4月4日午後4:20頃、2人の男性がテキサス州ダラス(Dallas)のノックスストリート(Knox Street)のApple直営店を訪問した。警察によれば、この2人はApple直営店内をうろうろした後、突然ナイフを取り出して店内の従業員に振りかざし、その後店舗内のデバイスを複数持ち去ったという。
警察が監視カメラの映像を公開
ダラス警察はその後店内の監視カメラに写っていた以下の2枚の容疑者の写真を公開した。彼らは店舗を出た後、2009年か2010年の日産のアルティマ(Altima)の4ドアセダン車に乗って逃げたという。現在、警察がこの事件について捜査を進めている。
1人はラテン系の男性で、30〜40歳、175cmほどの身長で108kgほどの体重でひげを生やしている。黒地にU.S. Air Forceのエンブレムが入ったTシャツを着ていて、黒いズボンと茶色の靴を履いていた。
もう1人は25〜35歳ほどで、175cmほどの身長で72kgほどの体重。黒いパーカを着ていて、青いジーンズと黒いテニスシューズを履いていた。下の写真の向こう側の男性だ。
悪い奴らの格好の的になっているApple直営店
Apple直営店(アップルストア)は世界各地で非常に目立つ外観で注目される存在だ。そして中に置いてある製品は非常に付加価値が高くリセールバリューが非常に高いもののため、泥棒達の格好の餌食になってしまうのも無理はない。ここ数ヶ月内でも数多くのApple直営店が標的になっている。ただ、今回のダラスのノックスストリート店での事件のような、堂々とした犯罪は確かにそれほど多くはない。
ダラスのノックスストリート店は2010年にも同じような強盗被害に遭っている
2010年に同店は同じく盗難に遭っていることが、MacRumorsのBBSへの読者の書き込みでわかっている。ダラスは物騒なのだね。。
画蛇添足 One more thing…
iPhoneなどiOSには、iCloud(Apple ID)ロック、或いはアクティベーションロックと呼ばれるセキュリティ機能が搭載されているため、盗難されても簡単に転売できない、或いは再利用できないようになっているのは皆さんもご存じの通り。
Apple直営店に置いてある展示用のiPhoneにも当然何らかの特殊なiCloudロックがかかっていると思われ、今回のように盗難に遭ったとなれば、Apple側はすぐにそれらの端末のIMEIをブラックリスト入り(紛失・盗難扱い)にステータス変更するはずで、転売しようとしてもよほどのことをしない限り高値では売れない上に、すぐに足がついてしまうだろう。また全ての端末の電源を落としておかないと、”iPhoneを探す”機能で場所がピンポイントに特定されてしまうだろう。
ちなみに以前当ブログでもお伝えしたとおり、盗難品iPhoneのブラックマーケットでの価格や盗難率は、アクティベーションロックのおかげで劇的に下がっている。
ところで盗難・紛失品は解除できないが、オークションなどで落札したり、他人から譲ってもらったiPhoneやiPadなどにアクティベーションロックがかかっていた場合、当方のアクティベーションロック解除サービスで解除することが可能だ。ご興味があればぜひ。
記事は以上。
(記事情報元:Dallas News, MacRumors BBS)