Appleの初めての64bitスマートフォンは、2014年に発売されたiPhone 5sから始まった。しかしその後2015年2月になってAppleははじめてiOSのアプリに64bitのサポートをしないとApp Storeのアップロード審査を通さないという内容をデベロッパに通知した。そして古いアプリに対しては、64bitサポートの〆切を今年6月までに延長した。しかしそれにも関わらずまだ64bitに対応していないアプリは多く存在するようで、それらは間もなくAppleによって「廃棄」されることになる。
当ブログでもお伝えしているとおり、AppleはiOS 10.3ベータ版から32bitのアプリは将来的なiOSバージョンではサポートされないというダイアログを表示していた。つまり、iOS 11の世代になると、32bitにしか対応していないアプリは完全に淘汰されるということだ。では、そんなアプリはどれくらい存在しているのだろうか?
統計会社のSensorTowerが公開した最新データによれば、2017年3月までに、App Storeの中の64bit対応アプリは既に92%に達しているという。つまり、残りの8%がiOS 11で淘汰されるということになる。そのアプリの総数は187,000個に及ぶ。SensorTowerは、Appleがいわゆる”ゾンビアプリ”の整理を始めた後、2016年10月だけで、47,300個ものアプリがApp Storeから消えたことにも言及している。
Appleは今年6月のWWDC(Worldwide Developer Conference)において、iOS 11を発表するとみられる。また、その際に最初のベータ版が公開されるものとみられる。その時になれば、これだけのアプリが淘汰されるかどうかが判明するだろう。また例年通りであれば、iOS 11の正式版リリースは9月の新型iPhoneリリース前あたりになるとみられる。
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(記事情報元:AppleInsider)