中国大陸地区では今月Apple Storeが5店舗オープン!ますます加速するAppleの中国展開

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1月14日の現地時間午前10時、中国福建省厦門(アモイ)に初めてのApple Storeが正式オープンした。これはAppleの中国大陸地区の26店舗目の直営店となり、また大中華圏では30店舗目となった。各誌の報道によれば、3日前には既にAppleファン達がテントを張って行列を作っていたという。アモイのAppleファンがいかに熱烈にAppleを愛しているかがわかるだろう。

Apple-Store_Amoi_Xiamen_1

Apple-Store_Amoi_Xiamen_2

AppleのCEOとして、ティム・クック(Tim Cook)も中国版Twitterともいえるウェイボー(Weibo、微博)上で「アモイに来られて嬉しい!この美しい海浜都市でApple Storeを開けたことを祝ってくれてありがとう!」と上記の2点の写真付きでつぶやいている(ただしティム・クック本人はアモイ店には現れていない)。なお、店員が赤いユニフォームを着ているのが印象的だ(普通は青)。

Apple-Store_Amoi_Xiamen_Tim-Cook_Weibo

ティム・クックが経営権を握って以来、Appleは中国大陸市場の発展をより重視するようになった。ゴールドモデル(中国では土豪金と呼ばれている。土豪は金持ち、成金的なイメージだ)の導入や、最近のiPhone 6sでのローズゴールド色の採用も、全て中国人が好きな色だ。そしてiPhone 6ではトラブルがあったものの、基本的には中国大陸を第一弾販売国に入れており、またApple Storeの数を劇的に増やすなどの作戦は全てAppleが中国市場を重視していることの証明となっている。

Apple-Store_Guangzhou_POP
1月28日オープン予定のApple Store広州天環広場店のPOP。なかなかおしゃれ。

2015年以来、Apple Storeのオープン速度は”激増”ともいえる猛スピードで続いている。今月だけでも、遼寧省瀋陽市、福建省厦門市、江蘇省南京市、広東省広州市、そして山東省青島市(具体的なオープン日は発表になっていない)の5店舗がオープンし、2016年、Appleの歩みはますます早まると思われる。1月16日には南京の艾尚天地で、1月28日は広州天環広場でもApple Storeがオープンする。

Apple-Store_Guangzhou_POP_2
1月28日オープン予定のApple Store広州天環広場店の場所

広州は、中国の4大都市と呼ばれる北京・上海・広州・深圳のうち最後にApple Storeが開かれる都市とあって、広州のAppleファンは8年近くも待ち続けた(中国最初のApple Storeは2008年北京の三里屯でオープンした)ため、恐らくオープン時には昨日オープンしたアモイ店に負けないほどの盛況になると予想される。広州のAppleファンはティム・クックCEO本人が来ることを熱望しているようだが、果たして本当に来るかどうかは不明だ。

 

画蛇添足 One more thing…

AppleのiPhoneの売上げの大多数はApple Storeではなく、キャリアやその他の販路である家電量販店だったりする。ただAppleとしては企業文化と製品の魅力を伝えるためにApple Storeを重視しているのであり、そのことがまた中国国内でもブランド価値を上げているのであろう。当ブログでもお伝えしたとおり、iPhone 6sもアナリストなど金融業界の予測を裏切って中国では好調のようだ。

新興市場でもまずはApple Storeを作ることを最重要課題としているApple。その戦略は間違っていないのだろう。今後中国に匹敵する市場となりうるインドにも、Apple StoreがオープンすればiPhoneが浸透していく可能性もある。

しかしこれだけ大陸でApple Storeが増えても、やはり多くの人が香港版や日本版のiPhoneを買い求めるのは、やはり中国の17%の”増値税(消費税に近い付加価値税)”が重くのしかかっているからだろう。本来は中国で製造されているはずのiPhoneが、中国国内で販売されるとなぜか外国よりも高いという理不尽さと、川を徒歩で渡れば行ける香港では安く売っているとなれば、そちらに流れてしまうのもわかる。

ちなみにアモイ店のオープン3日前にテントを張ってまで待ったファンがいたというが、個人的にはオープンセールを狙って転売目的なのではないかと思う。特に目新しい製品があるわけでもなく行列する理由が他に見つからないからだ。もしくはさくらか。。邪推しすぎ?笑

記事は以上。

(記事情報元:科客網

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