フォルクスワーゲンは欧米でディーゼルカーの排出基準について大きなスキャンダルを起こし大変な状態だが、先進的な技術については開発の手を緩めていないようだ。
Apple Insiderの報道によれば、フォルクスワーゲンはAppleから無人運転技術の専門家を引き抜いたようだ。その専門家とは、今年42歳のAppleの幹部だったJohann Jungwirth氏だ。Jungwirth氏はフォルクスワーゲンでデジタル化戦略部門のトップに就任、直接同社のMatthias Müller CEOのもとで働いている。
Johann Jungwirthはメルセデスベンツ・ダイムラー出身、AppleではMacシステムエンジニア?
LinkedInのJungwirth氏のプロフィールによれば、彼のAppleでの職はMacシステムのエンジニアリング部長と非常に簡潔に書かれている。しかしApple入社前はMercedes-Benz Research & Development North America, Inc. / A Daimler Companyの社長(President & CEO)であったことを考えると、単にMacのシステムエンジニアだったとは考えにくく、業界内外からはJungwirth氏はAppleで秘密のEV(電気自動車)プロジェクト”Project TITAN”の無人運転技術に参加していたのではないかと考えられている。
AppleのEVプロジェクト”Projetc TITAN”の存在の噂は次々に実証され、自動車業界に衝撃?
AppleがEVを製造しているという噂は、従来の自動車製造メーカーに大きなプレッシャーと緊張を与えている。自動車業界内部の人は、Appleが携帯電話の市場を一気にひっくり返したように、自動車業界の分布を塗り替えてしまうことを恐れているのだろう。なお、テック業界ではGoogleも無人運転のEVを開発している。
画蛇添足 One more thing…
フォルクスワーゲンがAppleから人材を引き抜いたのは、上記のようにAppleの自動車業界への参戦を牽制した動きなのかもしれないが、もちろん真相は明らかではない。
なお、AppleのEVプロジェクトといわれている”Project TITAN”=Apple Car(アップルカー)の存在については今でも公式の発表は全くない。Appleの取締役に自動車業界からの人間が入っていないのも、まだ表だってプロジェクトが進行しているわけではないことを示しているような気がする。
ちなみにちょっと話が脱線するが、Appleは飛行機業界から2人の社外取締役を迎えている。これが何を意味するのかわからないが、恐らくiPhone等製品の輸送などで世話になっているのかもしれない。
- James A. Bell
Former CFO and Corporate President
The Boeing Company
(ボーイング社の前CFOで社長) - Ronald D. Sugar, Ph. D.
Former Chairman and CEO
Northrop Grumman
(ノースロップ・グラマン社の前総裁でCEO)
記事は以上。
(記事情報元:Apple Insider)